本当にあった!アマゾン解雇・退職プログラム適応第1号は僕?!

自分の失態を公表するのも同じなので恥ずかしい限りだけど

こういう体験は僕にしか書くことが出来ない。

アマゾンを悪く言うつもりはなく、誰かの参考になればと思い、

恥を承知で書いてみます。

現アマゾン社員の方には必見・・・かもしれない(笑)。

幼稚だった僕は、キレた。

キレる原因はいろいろあったけれど、積もり積もって・・・

何気ない一言が、ついにその口火を切ってしまった。

昼頃それは起こり、頭にきた僕は早退。

それっきり、1週間、無断欠勤。

携帯に何度も電話があったけど、無視。

辞めるにしてもその手続きが必要

1週間後仕方なく上司に会う。

頭に上った血もすっかり下がり、冷静に話をして・・・

とりあえず、復帰することに。

幼稚な行動だったけれど、アマゾンの経営理念に賛同できない。

この気持ちは変わらなかったけれど、収入ががなくなるのも困る

わけで、とりあえず復帰をして次の行動のためのプランを練るこ

とが目的でした。

復帰とは名ばかりのプログラムが始まる

上司との話し合いでは、僕の気持ちをよく理解してくれたように

もみえていたが、そうではなかった。

復帰した翌日から、毎朝、行動予定と帰宅前に日報の提出を求め

られ、それができないのであれば『アマゾンを辞めてください』

というプログラムにサインをさせられてしまった。

もちろん売り上げなどの成績アップといった条項もあったと思う

けれど、詳細は忘れてしまいました。

アマゾン・ジャパンの歴史上、このプログラム適応の第1号が僕だ

と思います(笑)。

海外のニュースや映画では聞いたことがあったけれど、本当に

そんなプログラムと考え方があることと、それがわが身に起こる

なんて、ちょっと可笑しくなってしまった。

解雇プログラム(退職追い込みシステム・PIPというらしい)とは

こういうプログラムでした。

面白そう

相変わらず、仕事をアシスタントにお願いする時は隣にいても

メールで行うという変なスタイル。アマゾン・スタイル。

僕がお願いしたことをメモしてくれればそれでいいし、その方が

仕事が潤滑にスピーディーに進む。

でも、ここで変な問題を起こせば、即刻、クビ!

今思うと「You are Fire !」と本場の英語で聞きたかったような

そんな気もするが、当時は、次が見通せるまでは我慢!

・・・と必死だった。

毎日、毎日、事前報告と日報報告。

だんだん、面白くなってきた。

だって、僕の上司はその朝と晩の報告書に目を通し、僕をアマ

ゾンの立派な一員とするためにアドバイスをしなければいけな

い立場にあったから。

僕が、報告書をさぼらずに提出することは、上司もまた同じ

くらい大変だったのです。

よく覚えていないけれど、そんな仕事が3ヶ月くらい続きました。

呼び出される

ある時、上司に呼び出される。

「こういう仕事は大変ではないですか?」と上司。

「いいえ、慣れました。」と僕。

映画などで見聞きした流れが本当なら、アマゾンはこう考えている。

”仕事のネックである僕を雇い続けるより、一時金を支払ってでも

クビにした方が会社にとってメリットがある。

そう、考えているに違いないから、僕を呼び出した”・・・と。

だから僕は、

「いいえ、しっかり働きます!」と言い、その話し合いを終了した。

2度目の呼び出し

1回目の呼び出しから、さらに1か月。(・・・あまり覚えていない)

今度は、単刀直入でした。

「今、会社を辞めてくれたら、通常の退職金に『色』を付けさせて

いただきますので、考えてみてくれませんか?」

すごいでしょ?

これが外資系なのか?

僕は、ちょっとした感動を覚えました。

それと同時に、会社に「恩」や「儀」を持ち込んではいけないなと

思いました。

役に立たなくなった歯車は、それでおしまい!という事なのです。

ただ、僕は入社する時に、当時の重役に面接でこう言いました。

「もし、アマゾンが僕を必要としなくなったときは事前に言って

ください。僕もアマゾンを必要としなくなったときは言います。」

年収はあくまでも僕という人間の労働力を推測査定して数字にした

もので、それに納得したから入社するわけですし、そのパフォーマ

ンスを得られていない場合は、当然、アマゾンは解雇するべきです。

また、その年収に見合わない労働力だと僕が感じた場合も同様で、

たとえアマゾンに迷惑をかけても辞めます!という意思の表れでした。

だから、お互いそれを実行しただけのことで、僕には恨みつらみとい

った感情はありません。

はじめからアマゾンの”歯車”になるという宣言をして入社したのです

から(笑)。今は、労働組合が出来ているようですね。

話はそれますが・・・

現在のアマゾンの発売のゲームソフトにおまけ付きとそうでないもの

が存在するのは、僕が正式に確立させたシステムです。

今となっては、それを証明してくれる人はいませんが・・・。

当時のアマゾン・ジャパンは世界の他のアマゾンに比べ、とても小さ

なマーケットでした。さらに、その日本市場においてゲーム(ビデオ

ゲーム)というジャンルは売り上げなんか無いのも同然でした。

そんなジャンルの一人のバイヤー(僕)が、おまけを付けるための

プログラム(システム)が必要だと提唱しても、そんな小さなビジ

ネスに予算を割いてはくれませんでした。

そこで・・・

おまけ付きのゲームがどれだけ重要かを上司に理解させるため

市川塩浜の倉庫にメーカーさん、問屋さんと一緒に行って、1本1本

おまけとゲームソフトをテープでくっつけるということをしました。

3,000本とか5,000本とかを3人くらいで泣きながら(笑)・・・。

しかし、それはビッグタイトルのみ。

それでも、おまけが付くということで売り上げが伸びることは証明で

きました。

そうして、ようやくおまけ付きの重要性が認められ今に至ります。

今では、あらかじめ、おまけが一緒になったものを問屋に納品させて

いるみたいです。

とはいえ、こういう実績を書き連ねても、僕の辞め方に問題あり!

世間は勿論、アマゾンも評価はしてくれません(笑)。

最後に高く買ってもらおう

退職の勧めが提案されたので、あとはいかに自分を高く買ってもら

うか?という考えが優先となりました。

どのくらい『色』を付けてくれるのか?

具体的な金額のやり取りを話し合いました。

僕という人間の見積もり交渉となりますから、強気で攻めます。

僕がいなくなった方がアマゾンにとってはメリットなので、強気に

出ても、大丈夫だという算段がありました。

そして、大抵の希望を飲んでもらい、退職となりました。

こんな人は外資系に向いていない

欲しいものを欲しいだけ、いらないものは買わない!

そんなわがままばかりを押し通すことに心が痛む人は向いていません。

なんでもかんでも、相手先の中間職を飛び越し、社長に会わせろ!

という上司のお願いに、「日本には順番がある!」と思ってしまう人

は向いていません。

物の売り買いには人の感情がある!数字だけでは推測できない!

コンピュータに何が出来る?!そう思っている人は向いていません。

ここは日本だ!日本語で会議しろ!という人も向いていません。

当時の上司が僕に言ったこと

「早くそうなってみたい!」

こう答えたのは、再三登場する上司。今は、独立して寿司屋さんらしい。

「仕入れは、持ちつ持たれつ。困っている時は助けてあげる。

そうした事をせず、安さの追求をしても限りがある。

そして、安いだけでアマゾンから購入するお客様は、安くなくなったら

アマゾンから買わなくなる。

安く仕入れ、安く販売した結果、ダイエーが倒れかけた時、どこも手を

差し伸べる企業がなかった。(国が介入したけどね)

それだけ、ダイエーに恨みつらみを持っていたということです。

アマゾンもそうなっていいのですか?」

という、長い僕の質問に、上司が答えた内容が

「早くそうなってみたい。」

だった。(正直、なればいいと思いました。)

今はどうか?

「仕入れ値を交渉し、安くしても限界がある。

限界まで下がったら、そのジャンルはそれ以上開拓できない。

そうなったら横への展開をすればいい。

(横というのは、DVD、食品という商品カテゴリーのジャンルです。)

アメリカでは冷凍食品や盆栽まで売っているよ。

日本は、まだまだ開拓するジャンルがたくさん残っている!

だから、アマゾンは大丈夫!

むしろ、早く売るものが無くなるくらいに、全てのジャンルを最安値

で販売できるようになりたい!」

と、上司は補足した。

今は、自社製品や他人のコンテンツを販売したり、アマゾンへ出店する

費用や販売手数料などで稼いでいるように見えます。

他のジャンルへの展開に行き詰まり、Kindleも思わしくない。

Kindleも部品代金があるので、自社ブランドとはいえ販売価格に限界がある。

そこで、他人の作った映画などを課金システムで稼いだり、アマゾンへ出店

させることで出店費用や手数料として稼ぐ方向に転換しました。

賢い判断です。その方が粗利率が高いですから。

・・・で、

あれだけ「早くそうなってみたい!」と力説していた上司は・・・?

今はお寿司屋さんらしいです。

一から修行する人生を選んだようです。

うーん、あの時の僕への対応、あの力説は何だったのだろう?

上司としても自分を守るために必死だったのかな?

・・・追及はよそう。

何とか試行錯誤を繰り返して、大きく成長をしているように見えるアマゾン

ですが・・・僕的にはアマゾンは行き詰まりを感じているのではないかと

思います。

”持ちつ、持たれつ”という感覚を持ち合わせていない企業に待っているも

のは、ダイエーと同じ悲劇なのかは分かりませんが・・・

”アマゾンでなくちゃ、いやだ!”というブランディング戦略が無ければ

この先、生き延びることはできないと考えています。

当時、僕の提案はアマゾンで買う理由を”値段”や”速さ”ではないところ

に価値を見出すものでした。”おまけ”もその一つでした。

アマゾンで買えば、絶対おまけが付く!って、ひとつの安心ですよね?

だから、絶対、アマゾンで買ってくれます。

”値段”や”速さ”ではなく、こういうことがアマゾンには必要です。

それが、ブランディングの一つだと思います。

しかし、当時の僕の提案は却下されました。

(だから、手作業でおまけを貼り付けに行ったのです。)

今も、そうしたブランディングの方向性は間違っている方に進んでいる

ような気がしてなりません。

当時のアマゾンで聞いたこと

最終的にはすべて機械にやらせ、アマゾンの社員は一人もいらない。

というのが、ジェフリー・プレストン・ベゾスの考えでした。

トレンドをコンピュータに推測させ、そこから販売できる数量を出し

その数字を問屋に注文し、複数の問屋は提供できる数だけを納品し、

納品された商品は倉庫に並ぶ。

倉庫からはお客様の注文の品を業者がピッキングして発送する。

この環境がそろうと、パソコンでモニターを見ているだけで毎日お金が

チャリン、チャリンと入るらしいです。

自動集金システムみたいなものですね。

すごいですね!

そこには愛が無い。

会社の経営に困ったら、アマゾンに頼めばなんとかしてくれる!

なんて微塵も感じない、完璧なまでの理想。

それを悪いとは思わない。

ただ、アマゾンがそうなる為にアマゾンで働いている社員の気持ちを

思うと複雑。

実際、僕が働いている時も、”もやっ”とした気持ちでいっぱいでした。

・・・とまぁ、僕の経験であり、アマゾンが日本に上陸して3年目

くらい(?)の体験から書いていることですので、今は違っている

かも。長々と、半分、グチのような僕の記事に、お付き合いください

まして、ありがとうございました。

・・・・オノマトペ。

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