仕事60「スキー場 (駐車場係、リフト係、パトロール係)」編

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■ 60以上の仕事を経験した僕。

すごいでしょ?!

・・・と、自慢しても、単なる腰の落ち着かないヤツ・・・で終るのが世間。

でも、いいのだ!

きっと、何かの役に立っているのだから。

きっと、これから何かの役に立つのだから。

なにより、人生充実してる。

これだけ、腰が落ち着かなかったら、これはもはや長所。

環境適応力が優れているという事ではないか!?

・・・と、勝手に想っている今日この頃。

僕の経験した仕事を感想を含めて1つずつご紹介。

仕事内容と感想を綴るだけの大して面白くない記事ですので、お暇な時にどうぞ。

■ 大学卒業までに経験した仕事 (8/24)

スキー場 (駐車場係、リフト係、パトロール係)

夏のゴルフ場の仕事から一変。

真冬のスキー場でのお仕事! スキー得意!超嬉しい。

スキー場の仕事は、大きく分けて以下の通り。

・ 駐車場係

・ リフト係

・ 厨房係

・ パトロール係

・ ゴミ捨て係

僕の場合、このアルバイトでは、厨房以外の仕事を経験させてもらいました。

最初は、駐車場係でした。

他の仲間よりも、2時間は早く起きて駐車場に向かいます。

僕のほかに2人いましたので、3人で手分けして駐車場に車を誘導します。

スキー場のゲレンデ開場前から車の中で仮眠をとっているお客様が駐車場に続く

道のわきで溢れています。そうした車を第4駐車場まで3人で割り振るのが駐車場

係の仕事です。

トランシーバーを使いながらの連係プレーで仕事をします。

格好から入る僕としては、トランシーバー片手に仕事する事が少し嬉しかったです。

ただ、毎朝4:00起き!  真冬! 極寒!

一通り、すべての車を誘導し終わるのが9:00くらいです。

土日だともう少し時間がかかります。

もちろん、帰るお客様の車の誘導も行います。

日曜日はお客様の帰り始める時間も早く、15:00くらいからラッシュです。

まぁ、だいたい、土日は一日中、駐車場近辺に待機していました。

これで、他の仲間と同じ時給・・・・。

文句を言ったね~。スキー場の部長さんに。

「なんで、僕たちだけ? リフト係とか、やらせてもらえないんですか?」

まぁ、圧倒的に駐車場係は地味で、労力と時給のバランスが悪かったんです。

おまけに、ゴミ捨て係も兼任だった。

お客様が飲みほしたペットボトル、缶を4tトラックに乗せて市街地まで運ん

でいき、廃棄工場に捨ててくる。これ、毎週末に行われました。

ゴミを仕分けして、4t車で雪道の往路を運転して、駐車場係もやって同じ時給。

・・・ぼやきたくもなります。

そうして、ついに、ぼやくというよりは文句を言いに行ったわけです。

この時、一緒に働いていたのが大学の同級生でした。

一緒に文句を言いに行ったことは、今でも酒の肴です。

部長さんも、アルバイトから文句を言われたことは初めてだったのかもしれない。

唯一、部長の言葉で思い出せるのは、

「駐車場係とゴミ捨て係が嫌だという理由だけでは、お前たちの希望を聞き入れる

ことはできない。」

です。

・・・ このように言われて、僕たちは、なんだかんだ、理由をつけて説得したこと

を覚えています。

今思えば、口先だけの説得は、部長にすべて見抜かれていたと思います。

それでも、そうやって言ってくる熱意に負けたのかどうかは本人に聞かなければわ

からないことですが・・・

次の週から、2人でリフト係の仕事をゲットできました。

余談ですが、この同級生と、この部長さんは、今でも交流があります。

この同級生・・・当時は、僕の方がうまかったスキーが、今ではすっかり追い抜か

されてしまいました。

さて、次にリフト係。

いやー、極楽。極楽。 朝、早くない。 寒くない。

朝一番でリフトの試運転をします。

リフトが一周する間に、椅子に積もった雪をほうきで掃き、きれいにします。

あとは、ゲレンデがオープンしたら、お客様が安全に椅子に乗り降りできるように、

脇に立って補助をするのが仕事です。

雪の日は、お客様の補助をしながら、乗る前の椅子をほうきで履くくらいです。

いやー、簡単。しかも、20分おきの交代作業。

自分の出番までは、あったかいストーブを囲んで談笑です。

リフト小屋は、最終地点(頂上)にもあり、そこは、お客様がリフトから降りるため

の補助を行います。

初心者らしき人が乗ると、下から電話が来ます。

うまくおろしてあげるのが仕事です。

ただ、頂上の小屋の担当は一人です。 楽だけど、さみしい、孤独です。

転んだ人がいたらリフトを停止させて安全を確認してから再運転します。

(停止ボタンは上のリフトにも下のリフトにもついています。)

ね? 駐車場&ゴミ捨て係とは全然違うでしょ?

リフト係の醍醐味は、スキー板も履かずにリフトに乗れることです!

あと、下りのリフトに乗れることも!

特に、下りのリフトに乗ると、スキーヤーの注目の的でした。

なんか、特権を行使しているようで嬉しかったなぁ。

友達とリフト係になって2週間くらい過ぎたころ、突然、僕がパトロール係に?!

パトロール! いやー、これは花形です!

スキー場の花形といっても過言ではありません。

超、嬉しかった。

けれど、その経緯は、ちょっと笑えるような、笑えないような・・・。

僕と入れ替わりとなってしまった前任者は、僕よりスキーが上手でした。

だからこそ、パトロール係を担当していたのですが・・・

僕がリフト係をエンジョイしている2週間の間に事故がありました。

スキーのエッジで手か足を切ってしまい、出血されたお客様がいました。

身動きできないところにレスキューが出動!

それを担当したのが、前任者です。

現場に到着し、雪の上に飛び散った血を見て貧血を起こす・・・。

助けなければいけない人を差し置いて、最初に助けられるという失態。

それが、担当を外された理由でした。

もともと、アルバイト面接用の履歴書にはリフト係かパトロール係を希望してい

たので、前任者が辞めた後は僕しか希望者はなく、必然的に僕がパトロール係と

なったわけです。

そうそう、思い出した!

「履歴書にはリフト係かパトロール係を希望していたのに、採用されたら、

どうして駐車場係なんだ!」

と、部長に文句を言ったんだっけ。

「駐車場係とゴミ捨て係が嫌だという理由だけでは、お前たちの希望を聞き入れる

ことはできない。」

に対して、このように文句を言ったんだっけ。

(駐車場&ゴミ捨て係りが嫌だと言う理由だけではないでしょ?)

さてさて、自分の記憶が少しよみがえってすっきりしてきたところで、パトロール

係のお話しです。遂に、パトロール係になりましたが、軽い採用テストがありました。

それは、まず、急斜面をストックを持たずに滑り降りることです。

これは、楽勝。

次! 例の部長を背負って急斜面を滑り下りること。

ひざ、ガクガク! なんとかクリア!

次! タンカー(ソリ)を前に一人、後ろに一人、それぞれ、タンカーについた紐を

もって滑りおりる。

二人の息を合わせて、タンカーの速度を一定に保ちながら斜面を滑り下りる。

前でタンカーを引くパターンと、後ろでスピードをコントロールするパターンで2回

滑る。これ、後ろの人の方が大変です。これもなんとかクリアしました!

そして、ようやく、晴れて、代役のパトロール係となりました。

パトロール係の仕事は、リフトの運転開始と同時にスコップと日誌を持ってリフトに

乗り、すべての滑走コースを滑ります。

滑っては止まり、滑っては止まり・・・土の出ているところ、ブッシュの出ている

ところを日誌に記入します。土の出ているところはスコップで雪をかけます。

それらの状況は細かくトランシーバーで本部に連絡します。

このスキー場には変なルールがありました。

コースの下見も含め、パトロールのユニフォームを着たまま転倒したら罰金です!

お客様がお帰りになった後のコースの点検まで気の抜けないものでした。

グリーンのユニフォームの背中には、でっかいオレンジの十字マーク。

どこからでも目立ちます!

本部は食堂の2階にあって、かわるがわるそこからお客様を監視しています。

事故があれば、すぐに出動できる態勢です。

そんな監視体制なので、パトロールが転べば一目瞭然です。

転びすぎると、何をしにアルバイトに来たのかわからなくなってしまう。

朝晩のコース点検以外の営業時間は、お客様に交じって滑っているだけです。

簡単そうですが、なかなかそうでもありませんでした。

まず、へんてこルールのせいで転倒してはいけない。

それはさておき、無理をして高くまで上ってきたお客様が必ずいらっしゃいます。

このお客様をガイドしながら平らなところまで安全に滑らせて、おろしてゆきます。

いらっしゃるんですよ~。

「もう降りれない!」

そういって、ものすごく邪魔なところに座りこんじゃう人。

こういう人たちを、少しずつ、お尻で滑らせながらおろしてゆきます。大変です。

あとは、シャレにならない事故!

僕が担当しているときに、2回、大きな事故がありました。

・ リフトが停止して1時間以上動かない事件

・ 足を骨折した人のレスキュー

リフトの事故は、昼食後に起きました。

リフトの下って、通常、スキーヤーは滑りません。

だから、新雪が積もっているわけです。

その雪を掻き分けながら、斜面を長靴で登っていきます。

滑ります。 埋まります。 それでも、登っていきます。

先に鍵フックがついて、そこからロープが垂れている特殊な竿を3人で一緒に担いで

登ります。竿は7m位あり、かなり重いです。

もう1時間もリフトの上で寒い思いをしているお客様を救出します。

フックをリフトのワイヤーにかけて、お客様にロープをつかんでもらいます。

ロープをつかんだら、そのまま降りてもらいます。

お客様にしたら・・・ 特に女性は、怖いと思います。

一番高いところで、7m以上ですから。。。。

そして、その一番高いところには女性が・・・

そのお客様から救出を開始します。

深雪積もる斜面を駆け上ってくるだけで、もう、お昼御飯が口から出てきそう。

ようやく到着し、半分泣いている女性を説得して、ロープにつかまってもらう。

そして、ゆっくり降り始めた時・・・・ ツルツルツルー! 急降下。

必死でスタッフが抱きかかえました。

その時、僕の手の甲に、彼女のスキーブーツが思いっきりあたりました。

手袋をしていたとはいえ、激痛!

それをこらえて、次は男性の救出です。

うまく降りてくださいました。

3人目くらいに取りかかろうとしたとき、リフトが再始動するという連絡が入り

この局面を乗り切ったということがありました。

結局、スキー場を含む地域の大停電が原因だったそうです。

今度は、骨折したお客様のレスキューです。

連絡が入り、スノーモービルで斜面を上って行きます!

タンカーをもって、ドンドン斜面をスノーモービルで上っていく。

そして、お客様をタンカーに乗せ、ふもとまで降りていく。

前に相棒、真ん中にお客様(タンカー)、後ろが僕。

採用テストで経験済みだったので、落ち着いてできました。

しかし、実際、タンカーに人が乗ると重いし、加速がつくし・・・

思った以上に大変でした。

(テストのときはタンカーには人を乗せず、無人でやっていたんです。)

そんなスキー場の思い出で、仕事以外に面白かった事。

これ、スキー場関係者だから思い付く遊びじゃないかなぁ。

それは、スコップのソリ!

急斜面をスコップ1本で滑り降ります。

柄の部分を前にして、スコップをお尻に敷き完了。

あとは、柄をしっかり持って滑り降りるだけ!

めちゃくちゃ早い! “こぶ”と”こぶ”の頂点を線で結ぶくらいの激しさ。

ツテン、ツテン、ツテン、ツテ~ンッ!

ケツ、イタイ、イタイ! 転べない!

怖すぎる! 必死!

けど、このスコップソリ、楽しかったな。

ぜったい、こんなこと、ゲレンデではできないでしょ?

どれもこれも、良い思い出~♪

以上・・・オノマトペ。