距離感と会話 - 2018年12月ラスベガスより

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク




他人との距離感

ロスの空港と比較して、ラスベガスはとにかく「sorry」とか「excuse me」が多い。

歩くことに関して、どうしてもすれ違わずにはいられないような細い廊下は、すれ違う前から言ってくる。そして、すれ違わずに済むのであれば、なるべく遅く歩いたり、進路を変えたりする。

とにかく、相手との距離感が1m以内には入らないようにしているといった感覚です。

ロスでは、そうしたことがほとんどなく、急激な進路変更により相手の進路を少し遅らせてしまうような場合でも、そうした言葉は出てこない。まるで、速くうまく歩けないことの方がダサいというような、東京駅や渋谷のスクランブル交差点のような感じでした。

東京駅やスクランブル交差点で、いちいち謝っている人を見たことがありませんし、もたついて歩いている方が迷惑だし、イラつかせます。ロスの空港はそんな感じでした。

人との距離感が一定に保たれた環境は、どこか田舎に新しい人が引っ越してきて、それを徐々に受け入れるような感じかもしれません。ラスベガスは、世界中からいろいろな人が集まります。きっと僕を含め、田舎の人が多いと思います。

だからこそ、人との距離感を大切にして、人に嫌な思いをお互いがさせないように、ゆっくりと歩き、やむを得ない時は「sorry」とか「excuse me」といってすれ違うのではないかと思います。

とにかく誰にでも話しかける

ほんとうに世間話が好きです。

話した後で一緒に飲もうとかそんなことには一切ならないことはそうなのですが、だからこそそんなに話しかけないで欲しいと僕は思うのです。しかし、ほんの一瞬・・・エレベーターを待っている間とかでも話しかけてきます。

どこから来たの? カジノの調子は? と、声を掛けられたくなくて、エレベーターホールに誰もいない頃合いを見計らって、エレベーターに乗っていました。

エレベーターからたくさん降りる人が出てきたときは、「Oh! It’s Party!」なんて言った後、周りを見回すものだから、その人と目を合わせないようにします。

まぁ、とにかく人とのコミュニケーションが好きなんだと思います。

ラスベガスに持っていったパーカーを一度も着ずに終わろうとしていた時、せっかく持ってきたのに着ないのでは、重たい思いをした意味がないと、その日は着てみました。

ふらっとホテル内を歩いていると「Padres! Padres!?」とカウボーイハットをかぶった大学生か高校生くらいの好青年が、僕を指さしている。

明らかに僕に何かを言っている。

その指は、僕の胸を指しているので、大方、察しが付いた。
僕はこのパーカーの文字の意味など全く知らずに着ていたわけだけど、どうやら話を聞くと、なんかのチームらしい。

「おまえ!ファンなのか?俺も好きだよ!」

そんな感じだと思いますが、そこにいた数人の友達もそうらしい。

「俺はそんなことないけど、こいつはすげぇプレーヤーなんだ!」

と、めちゃくちゃ背が高くていい男を指さす。

まぁ、これだけ話しが一方的に盛り上がっているのだから、一度やってみたかったことをふと思い出した。

お互いの握りこぶしをガツンとぶつけるやつを、外国人とできるチャンスだ。
適当にうなずいて、目線を彼の右こぶしに落として、グーを出してみた。

そしたら、自然とガツン!となった。

これは会話があまりできない僕には嬉しかった。
そもそも、「Padres」って何のスポーツチームかもわからない。

「俺、酔ってなんかいないよ!」という言葉を後にして、その人たちから逃れるように、もう一度、こぶし合わせで挨拶。これで、うまいこと逃げることができました。

あとで調べたら、サンディエゴ・パドレスという野球チームのロゴがパーカーに入っていました。

しかし、自分の好きなチームのパーカーを着ているからと言って、5mも先から歩いてくる、しかも人種の違う人間に話しかけてくる?

・・・どんだけ開放的なんだよ、と思いました。