ことわざ・格言・四字以上熟語

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2020.6.5 更新

四字熟語

八歩美人

7歩でも9歩でもない。物事にはちょうど良いというところがあり、それは理屈ではないこともある。物質的・精神的にベストな距離感を表す、いい塩梅とも言う。

答無即答

考えを巡らせ、書物に答えを求めても、答えが見つからないのは、それそのものが答えである。しかし、その現状の答えは、知識と経験を積むことで、より深まった答えが見つかる時もある。時に、考えても答えが出ない時は、それが答えだという納得をすることが賢明である。

微笑召喚

男であれ、女であれ、目の前に笑顔が必要な人がいたら、あなたがすること。あなたの力でその人に顔に笑顔が生まれたら、必ずその行いはいつか自分に還ってくるという意味。

噛砕悩辛

悩み事、それに伴う辛さを考えると、連鎖が始まり絡みつく。そのうち毛糸が絡み合うようにどんどん大きな玉になっていく。常に、その大きな玉になってしまう悩みや辛さには核となるものがある。不安や悩み、辛さの玉が大きいとき、何が一番自分をそう感じさせているのかを一つずつ一つずつ、糸をほぐしては、確認する。確認した時、それが一番自分をそのように感じさせている原因のもとだと分かってしまえば、その原因に対処するだけで、他の悩みや辛さは、自然と一緒に消えていくものである。悩みや不安は分解して考える事の意。

老化十病

医学の進歩は凄まじく、私たちの体調不良を的確に病名として診断してくれる。昔であれば「老化」の一言で片付いていたものが、それぞれの症状に様々な病名がついてくる。本来、老化として受け止めて老後を安泰に暮らしていた日々が、病名がたくさん付くことで不安ななってしまっている。良かれと思う進歩が今までなかった不安を連れてくる。何でも知ることが幸せだとは限らないという意味。

頭非胸奥

脳ミソは優秀。優秀がゆえに何でも物事の結論を理屈で考えたがる。しかし、その習慣に慣れてしまわないこと。直感は胸の奥にいつもあって、我々に大事なメッセージを送っている。頭で考える癖ばかりの人は、心の声を聴きなさい。何も考えられないとき、胸に手を当て、周りのノイズを取り払い、胸の奥から湧き上がる本当の自分のメッセージを聴く。本当に好きなもの、嫌いなものは、理屈無しでそうなのだ。

白々銀々

白いものは白いままで、光っているものは光ったままで、手入れをしながら長く大事に使うという事。また、そうした心構え。

開閉同時

開けたら閉める。それはワンセットであり、時間をおかずに取るべき行動。世の中の物事は全て始まりと終わり、原因と結果といった具合に対となっている。身近な開け閉めもその一つ。

仕事多民

仕事は誰に向かってしているのかが重要。口ではお客様のためと言っているけれど、自分の上司の顔色や自分の評価を上げるためだけに仕事をしているのであれば、仕事の方向は上司という少人数に向けていることになる。自分の仕事は本当に多くの人に向けてしているものかを常に意識するべきだという戒めの言葉。

常我最場

自分の叶った夢、叶わなかった夢を書き出してみなさい。特に、叶わなかった夢をよく見てみると、結果的にその方が良かったのではないかと思うこともあれば、別に叶わなくても悔しくないというものがほとんどだろう。叶わなかったからこそ努力して別の夢が叶ったりということもあるだろう。そう考えると、叶わなかった夢は、叶わないからと言って悔しいものは一つもないということであり、ネガティブではないとなる。そうなると、自分にとっては一番ベストな状態が常に用意されていたということになる。人生は決して悪くならないのである。

焼肉定食

ウケると思って自慢げに言っているさまが悲しい様子。たしかに四字熟語けど!とツッコミを待つ様がなお悲しい。良くものを考えてから発言することを戒める言葉。

四字以上熟語

夢無今言葉無

「将来の夢がない」はあなたの夢を表現できる言葉が今の世の中に無いだけです。

理解肯不知頷

「うなずく、うなづく」の”うな”は項(うなじ)をあらわし、項(うなじ)を前に突く事が語源となっている。「頷く」はよくわからず理解できていないのに話を合わせるためだけなどに使う。本当に理解できているときのうなずくは「肯く」と書く。理解をせず頷いてはいけない。

一生皆良顔一筋

皆によい顔、当たり障りのない振る舞い。そんな言動・態度をとる人物のことを世間では信用がない人物と評価される。また、優柔不断で筋が通っていないなどとセットで非難される。しかし、そんな言動・態度も一生貫き通せば、それは筋の通った生き方である。よっぽど非難する人間より「筋」が通っている、という意味。

老死等図書館

老人がなくなるというのは、その土地の図書館がまるまる一つなくなってしまうほどの損害であることのたとえ。生きた分だけ知恵と経験があり、それが役に立つ。それを皆が大切に使うことは、すなわち年配者を大切にするということ。大事にして大事にされ知恵を分け与えるという循環そのものが大切。

失敗自責、成功自不褒。

人は、自分の努力に対して失敗すると、どうして失敗したのかと責めてしまう。では、逆に、その失敗が起こるまでというのは「成功」が続いてきた結果なのに、なぜ自分を褒めてあげないのか?ほとんど成功していて、たった1回の失敗で自分を責めるというのは愚かである。

感情操行動

感情は行動を操る。人は感情で行動する。そして、その行動によって今の自分がいる環境が作り上げられている。例えば、上司の一言で頭にきて(感情)、喧嘩をして会社を辞める(行動)、その結果が今なのである。普段の感情からくる行動は、常に客観視できるようにならなければいけない。その行動がどういう環境を作るのかを考えて行動すること。

過自失礼無

過去の自分に失礼のないように。今の自分を作ったのは過去の自分。苦しい時でも文句を言わず頑張った過去の自分がいるから、今こうして楽しく暮らせている。そこに胡坐(あぐら)をかいていたら、辛い時代に逆戻り。もし、そんなことにでもなれば、歯を食いしばって頑張った過去の自分に失礼だ。過去の自分に失礼のないように暮らしなさい。

命億倍喜怒哀楽

自分の生命(いのち)は、奇跡の連続で出会った両親と、熾烈(しれつ)な競争で勝ち残った細胞同士の結びつきで生まれたもの。そう考えると、奇跡に恵まれず、熾烈な競争に敗れた自分の分身たちの分まで、この命を大切にしなければならない。そうした分身の分まで人生をいろいろ楽しんでやらなければ供養にならない。

ことわざ・格言

餅(もち)も寄れば食われぬものを

「1個1個だから、旨そうに見えてしまう。でっかい、でっかい餅なら、食べる気も起きない。」ことから、弱いものは固まれという意味。