私の癖(くせ)
私は、自分が正しいと主張する癖があります。
すぐに主張するのではなく、相手の意見を聴き、その一つ一つに筋を通し行き止まりを作る。
そうやって、どこにも逃げ道が無いように袋小路に追い込んだら、ぐうの音も出ないように自分の正当性と相手の間違いを指摘してしまう。
そんな人間です。
誰が見ても正しい、誰に聞いても間違っていない。
大義名分を掲げ、振り上げたこぶしは必ず振り下ろさなければ気が済まない性分です。
人生を無駄にする時間だと気が付いた
自分の正当性を主張することを、やめました。
厳密に言えば、自分の人生の目標に向かう道を「王道」とするなら、「脇道」に起こるトラブルとその責任の所在に対する正当性の主張などはどうでもよいと考えるようにしたのです。
なんでもかんでも正当性を主張してきて、私、人生をすこし無駄にしています。
正当性を説いてたところで「脇道」は「脇道」。
その時は相手をやっつけたと言わんばかりにスカッとしますが、どれだけの時間と心労があるのかを考えたとき、「脇道」のくだらないことに無駄な時間を割き、「こころ」にストレスを抱えている場合ではないと悟りました。
受け流すことは逃げることではない
昔の私は、全て正面で受けてたち反論すべきことは反論してきました。
そういう性格だから、組織というものになじめないのかもしれません。
もしくは、お給料をいただいている以上、いい加減な仕事をしたくないのかもしれません。
間違っていることは間違っているといって何が悪い!
間違っていると言わないことは、会社の成長をストップさせる!
私は、会社のために言っているんだ!
こんな風なので、ふらふら自分の意見もないような人には、喝を入れたくなります。
けれど、人の会社なんて「脇道」だと考えたら、どうでもよくなってしまいました。
「脇道」でのトラブルは受け流す… いや、受けもしない、見向きもしない。
淡々と調和を取っているような風体で過ごせばいいのです。
会社なんて言うのは、言いにくいことを社員に言わせて経営者なんかは何もしない!
そんな風な会社に貢献しようとするだけ馬鹿を見ます。
… たぶんね。
会社の調和が正しい方向に整ってきたところで、私のような人間は経営者から目を付けられ窓際に追い込まれていくんです。
こういう経験、私、少なからずしていると思います。
「王道」だけに注力する
自分が自分として生きる道を決めたら、それだけを聖域とする。
そこには妥協もないし、踏み荒らすものがいたら、徹底的にやり合う。
自分の正しさが、他人にとって間違いであっても、自分が正しいと思う方向に突き進む。
そのエネルギーを残すためにも「脇道」のくだらないことには目もくれない勇気が必要です。
見てみぬふり… 実に勇気のいることですが仕方がありません。
自分の人生を無駄遣いしないための方法ですから。