効率的に無駄のないように段取りができる人ほど気をつけてほしいことがあります。
僕は、自分で言うのも恥ずかしいのですが、結構、仕事や日常生活において「段取り」
はうまい方で、時間、時間でキッチリ生活することができます。
こういうタイプの人は、仕事であれば「共通項」を見つけ出すことがうまく、それを
うまく使いまわすことで、時間の短縮を自然に行っているように思えます。
特に、仕事においては威力を発揮します。
最近気が付いたのですが、この「共通項」を見つけ出し、2つの別々のものを一度に
解決する能力は、不安や悩みを解決することに関しては、逆に働くことがわかりまし
た。
共通項を見つけ出す作業において、2つの悩みや不安が結合して大きな不安や悩みに
なってしまうことが多いからです。
そして、解決ができないことに対して、さらに不安や悩みが生まれてしまいます。
「共通項」での同時解決ではなく、効率が悪くても1つずつ解決する方が、結局は
早く解決することができることがわかりました。
■ 悪い事が連鎖して巨大化する例
例えばよくある1日です。
朝寝坊をして、急いで会社に向かいます。
テレビで占いは12位と最悪の日。
通勤途中、赤信号に止められ、イライラ。普段、青の確率が多い信号なのに・・・。
あー、やっぱり、占い良くなかったからなぁ・・・。
そして、乗った電車がトラブルでノロノロと運転。
これでは、会社に遅刻してしまう!
ようやく着いた会社では、普段、起こらないようなミスが起こり、アタフタ。
あー、今日はツイていない!
こういう日に限って、よくないことが重なる。
友達と喧嘩をしてしまったり、家族と言い争ったり・・・。
全ては、朝寝坊したからタイミングがずれたんだ!
こんな風に考えた事、ありませんか?
今日という1日を全てひっくるめて、大きな悪い事にしてしまう例です。
心配事や不安事もうまく言い表せませんが、同じようにドンドンくっついて
巨大化する傾向があります。
巨大化すると、何に不安なのか、何に怒っているのか、根源の特定が難しく
なってきます。
■ 効率が悪くても1つずつ解決する
先程の例でいえば、寝坊したことは会社の遅刻に繋がります。
だから、寝坊しなければよいだけの話です。
今回寝坊してしまったのなら、目覚ましの音を大きくしたり、複数個セット
するなりといった対処方法を見つければ、それで反省はおしまいです。
寝坊した事と信号が赤なのは全く別の問題です。
電車がノロノロ運転なのも寝坊したから発生したわけではありません。
遅く起きたことで、その電車に乗ってしまったことの影響はあるとしても・・・
それは、寝坊しなければよいだけの事で、対処方法は見つかっています。
(もちろん、早起きしてもそういう電車に乗り合わせてしまう事もありますが。)
とにかく、寝坊をしたから電車が遅く走っているわけではありません。
それは、自分のせいではありません。
会社で起きたトラブルは、寝坊のせいではありません。
うまく言えませんが、そうやって一つ一つの事を・・・絡まった毛糸玉をほぐす
ように、大きな不安や悩みトラブル、悪い事を、一本一本ほぐしていきます。
そして、一本一本のそれぞれの対処方法を見つけます。
■ 悩みは最小単位にすると解決しやすい
もし、現在、漠然とした不安や悩みがあるなら、1つずつ書き出してみる事をお
勧めします。僕は、よくそうします。
・ ○○は腹が立った
・ ○○の仕事が終っていない
・ ○○の返事が遅い
・・・などなど。
そうして書き出したバラバラになった不安や怒りや心配ごとに対して、解決方法
を見つけていきます。
・ ○○は腹が立った
それは・・・
言葉を飲み込み、言い返せなかったから?
対処 ⇒ 今度は、しっかり、相手に自分の気持ちを言いましょう。
それは・・・
相手の指摘がごもっともだったから?
対処 ⇒ 悪いところを直せば、それでおしまいです。
・ ○○の仕事が終っていない
⇒ やればいいだけです。
もしくは、やり終えれるようなスケジューリングを心掛けます。
・ ○○の返事が遅い
⇒ 次回からは、xxまでに返事をくださいとはっきり伝える。
それでも、返事が来ない時のために、別の方法を考えておく。
⇒ 返事が早くなるような内容にして依頼する。
こんな風にするとドンドン問題に対して回答が見つかっていき、次回の対処
方法まで見つかる時があります。
是非、悩み事や心配事はどんどん分解して、最小単位にしてみましょう。
心配事、不安な事、ストレス・・・いろいろありますが、僕もこういう風に
分解作業をして何とか乗り越えています。
・・・参考になれば幸いです。