仕事60「カラオケボックス」編

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■ 60以上の仕事を経験した僕。

すごいでしょ?!

・・・と、自慢しても、単なる腰の落ち着かないヤツ・・・で終るのが世間。

でも、いいのだ!

きっと、何かの役に立っているのだから。

きっと、これから何かの役に立つのだから。

なにより、人生充実してる。

これだけ、腰が落ち着かなかったら、これはもはや長所。

環境適応力が優れているという事ではないか!?

・・・と、勝手に想っている今日この頃。

僕の経験した仕事を感想を含めて1つずつご紹介。

仕事内容と感想を綴るだけの大して面白くない記事ですので、お暇な時にどうぞ。

■ 大学卒業までに経験した仕事 (6/24)

カラオケボクス(ホール・厨房・副店長)

この仕事は、学生時代一番長かったアルバイトかもしれません。

(ここで今の奥さんと知り合いました。)

POOL BARのアルバイトで厨房(コック)を経験していたことがカラオケボックスでの

アルバイト採用には有利でした。

まぁ、カラオケボックスの料理は、ほとんどがレンジでチンなのでPOOL BARでの経験は

ほとんど生かされないのですが、いわゆる、”1グループに料理を一緒に出す”ことに関して

はPOOL BARの経験(料理の段取り)が役立ちました。

ここのアルバイトは楽しかった~。

常連客とのふざけあいが毎夜の楽しみでした。

「お客さーん、忘れ物ですよー!」

そうすると、お客様は戻ってこられます。

お客様が戻ってくることを確認して、店員は一斉に隠れてしまいます。

誰もいないカウンター、客室・・・

お客様「すみませーん!忘れ物って・・・どれですか?」

店内「・・・・・」

誰も姿を現しません。

そのうち、お客様は帰ってしまいます。

もし、お客様に見つかってしまったら、忘れ物なんてない状況をごまかしながら

そのお客様に対応しなければならないというルールです。

だから、みんな必死で隠れます。

お客様を引きとめるパターンは、毎回、工夫を凝らすので、毎回、毎回、引っ掛

かってくれます。

そのうち、お客様も楽しんでくれているようでした。

・・・と、かなり斬新な一体感を体験できるカラオケボックスのアルバイトでした。

ここで知り合うことができたメンバーにも思い出があります。

結婚相手が見つかったことはもちろんですが、他にも強力なメンバーがいます!

・ ボクサーアマチュアチャンピオン

・ 将来、議員になった空手家

・ 元左翼の店長

・ 元右翼の店長統括

いかがですか・・・すごいでしょ?

左翼と右翼の元活動家がカラオケボックスの仕事を一緒にしている。

マジか!!って感じでした。

でも、お二人(右翼と左翼)の昔話を聞くことができたのは楽しかったなぁ。

元右翼の人から聞いたお金の作り方の話し・・・

例えば、住民票を取りに市役所に行く。

なかには、すごい上から目線の役人がいますよね?

そんな時は、この元右翼さんにしてみるとチャンスなんだそうです。

元右翼さん「おい!お前の態度は市長と同じか?」

元右翼さん「お前ら!市民のための市役所じゃねぇのか!」

このように始まるわけです。

そうすると、

「まぁまぁ・・・」(なだめようとする態度)

と、市役所も対応するわけですが、そこで言うのです!

「(同じ対応かどうか)確認したいから、市長を出せ!」

アポ無しでも市長に合わせなければならなくなった役人は

結局、元右翼さんを市長室に通してしまうわけです。

また、ある時は・・・議会の傍聴に行き、大声で言います。

「おい、○○!お前、この前キャバクラで酔っ払ってxxxxだったな!」

と、写真を片手に持って叫びます。

その後は、簡単に議員と接触できるそうです。

市長や議員と接触してどうするの?

・・・って、思いますよね?

接触したら、利権ビジネスをするそうです。

横断歩道や信号・・・

あそこは子供が多いから横断歩道と信号を作ろう!

老人が多い地域には歩道や歩行者用ガードレールを作ろう!

・・・っていう具合です。

その工事先は、もちろん息のかかった業者です。

通常、役所が行う工事は、入札と呼ばれる逆オークションみたいなもので業者が選ば

れるのですが、こうした弱みを握られて、高い作業工賃でも、その業者へ発注せざ

るを得なくなるのです。

元右翼さんは、”いちゃもん”と”接触”が専門の仕事をしていたらしいです。

他にも・・・

バス会社への接触という方法があります。

ずーっと、バスの後をついくそうです。

交通事情によっては、細い道やバス停での乗り降りが多い場所・・いろいろあります。

そうしてチャンスを見つけています。

そのチャンスとは?

路肩から1m以上離れてお客様の乗降を待つバスです!

この状況が訪れたら?

迷わず、ぶつかる!

“えーーー?!” って感じですよね?

当然、バスの運転手が降りてきます。

乗客に危険があったことや、バスの運行時間に遅れが出ること・・・

さんざん、説教されます。

それらすべてをおとなしく聞くだけ聞きます。

そのうち、人だかりもできてきます。

一通り、文句を言った運転手は、去ろうとします。

遅れを取り戻すために運転に戻らなければならないからです。

そこで、反撃の開始。

元右翼さん「おい!さっきから聞いていれば、いろいろ言ってくれているけれど

お前、そもそも、路肩からどれだけ離れて止めてんだよ!」

運転手の顔から血の気が引いてくるのがわかるそうです。

運転手「まぁ・・・、まぁ、いいや。今度は気をつけてくださいね!」

このように、場を収めて帰ろうとする運転手に

元右翼さん「おい!こんなに人だかりもできて、俺を見せものにしやがって

結局、お前がいけないのに、なんで帰ろうとしてるんだ?」

運転手は、運転に戻らなければなりません。

とりあえず、元右翼さんもそれ以上は引き止めず・・・名刺をもらって、後日、本社で

会うことを約束させます。後日、元右翼さんはバス会社に乗り込みます。

当然、ぶつかってボコボコになった車をなおさずに乗りつけます。

バス会社「弁償させていただきます!」

だいたい、こうした対応だそうですが・・・・

元右翼さん「おいおい、俺はみんなの前で相当恥をかいたんだぜ。どーしてくれるんだい?

名誉棄損で訴えたら・・・?お前ん所の運転が間違っていたうえに、事故った

ことが露呈するぞ。マスコミもうるさいだろうしな・・・」

などと、いろいろ言うそうです。

・・・最終的に?

最終的に、外車の新車になるそうです。

そうして、お金を稼ぎまくっていた時代は、娘さんが子供のころ・・・

娘に積み木を買ってあげる代わりに、札束をあげたそうです。

物心つかない娘さんは、その札束で積み木を楽しんだそうです。

マジか?!

・・・マジです。

世の中は、広い。

今度は、元左翼さんのお話し。この人の経験もすごい。

この人、僕がアルバイトしていた当時は競馬場内に売店を持っていました。

関係者は馬券を買えないことをマメ知識として教えてくれたのは、この人でした。

また、仕入れの極意も教えてくれました。

売店だけに商品の仕入れは安く仕入れることが最も肝心!

安く仕入れるコツは・・・・

ポケットに10万円位を裸のまま無造作に入れておくことです。

商品を買う寸前、ポケットから折りたたまれた1万円札を束で取り出して言います。

「今、現金で買うから、少しはまかるの?」

通常、卸売りは掛け売りも利くけれど、キャッシュを見せて、今払うことをさりげ

なくアピールすると、たいがい、安くなるらしい。

そして、いつも現ナマを持っている様子から、相手が勝手に信用するらしいです。

これは、僕もやってみたことがあるけれど、効果的でした。

さて、元左翼さんが売店の店主となる前はといえば・・・

まだ、ソ連への旅行ができなかった時代・・・ソ連に行っています。

どうして、行ったのかは最後まで教えてくれなかったけれど、かなりヤバい仕事だっ

たからだと推測しています。

だって、ソ連についたら、身元がきっちり割れていたそうなんです。

自分のことはもちろん、奥さんの名前、奥さんの親戚まで!

・・・恐ろしくなったそうです。

・・・はい、ご察しの通り、KGBですね。 泣く子も黙る・・・KGB。

ソ連では、仕事のほかに貴重な絵画の写真を撮ったり、観光をしたそうです。

そして最後に言われたそうです。

「ここで見聞きしたことは10年間、だれにも話さないこと。

もし、約束を守れない場合は安全を保障できない。」 ・・・と。

なにこれ?!

映画じゃん、マジか?

そして、帰国後の数年後に、1度、手紙が来たそうです。

引っ越して、住所が変わったにもかかわらず、ソ連から手紙が届いた!

・・・と元左翼さんは言っていたような気がします。

これは、”いつでも見張っているぞ!”ということですね。

そして、このことを話してくれた時は、すでに10年以上経っていたらしく快活に話し

をしてくれましたが・・・

マジか!が感想でした。

最後に・・・

僕のアルバイト先のこのカラオケボックスはチェーン店代1号店でした。

今は奥さんとなった彼女とドライブデート。

体に似合わず、お金がなかったので軽自動車しか買えなかったので、その軽自動車で

ドライブをすることになりました。

雨の中、フォグランプとライトをつけワイパー全開・・・・

なんと、走行中にバッテリーがあがってしまうという信じがたい状況に!

マジか?!

それでも、200m先に、なんという偶然!

僕がアルバイトをしているカラオケボックスと同じ看板が目に入ってきました!

もしかして系列店?

淡き期待を胸に、車を路肩に寄せてから、雨の中200mを歩く。

ずぶぬれで、お店に入る・・・

すっごい、怖そうなおじさん(店員)が出てきました。

や○ざさんに間違いない風貌。

「はい、なんでしょうか?!」(ドスが聞いた声)

怖い・・・

僕 「あの・・・、千葉のカラオケ○○の人間です。

ドライブしていたら、バッテリーがあがっちゃって・・・。」

一瞬、相手はいろんな情報を整理するのに、時間がかかったようで、変な”間”があり

ましたが・・・急に、態度が激変!

怖そうな店員さん「そうですか!それは大変ですね!おい、すぐ車を出せ!」

僕に向かって「お車はどちらですか?」

そうして、待つこと5分・・・

僕の軽自動車の前に現れた車・・・黒塗りのセンチュリー・・・orz。

やっぱりね、やっぱり、そっち系なのね。

まぁ、すこし怖かったけれど、こういう人たちって、仲間と判断した相手には、

めちゃくちゃ親切!!

「大丈夫ですか?帰れますか?休んでいきますか?コーヒーでも?」

本当に親切にしてもらって・・・

黒塗りのセンチュリーからコード繋いで、無事、バッテリーも復活しました。

結局、ドライブデートはここで切り上げてUターン。

高崎観音様を見るという目標は、寸前で挫折。

恐らく、高崎までは入っていたのだと思うけど・・・

まぁ、もし、バッテリーがあがらなくても、雨でよく見えなかっただろうし・・・

それ以上に、強烈な思い出ができたので、僕的には良かったような気がします。

しかし、当時の奥さんには申し訳なかった・・・。

路肩に車を寄せるにもバッテリーがあがって動かない。

だから、僕が外から車を押し彼女がハンドルを切るのですが、免許を持っていない

彼女に向かって、

「ハンドル!反対!反対!もうー!!」

とか言いながら、 無理に運転をさせ、怖い思いをさせ・・・

ほんと、すみませんでした。

追伸

元左翼さんに教えていただいた珈琲の飲み方。

最初はブラックで1/3を飲む。

次は、砂糖を少し入れて、甘い珈琲を飲む。

最後は、ミルクを入れて飲む。

そうすれば、3つの味を楽しめる。

これが、珈琲通とのこと。

・・・でも

ミルクだけで楽しむにはどうすればいいんだろう?

以上・・・・ オノマトペ。