仕事60「ちり紙交換」編

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■ 60以上の仕事を経験した僕。

すごいでしょ?!

・・・と、自慢しても、単なる腰の落ち着かないヤツ・・・で終るのが世間。

でも、いいのだ!

きっと、何かの役に立っているのだから。

きっと、これから何かの役に立つのだから。

なにより、人生充実してる。

これだけ、腰が落ち着かなかったら、これはもはや長所。

環境適応力が優れているという事ではないか!?

・・・と、勝手に想っている今日この頃。

僕の経験した仕事を感想を含めて1つずつご紹介。

仕事内容と感想を綴るだけの大して面白くない記事ですので、お暇な時にどうぞ。

■ 大学卒業までに経験した仕事 (14/24)

ちり紙交換

現在では、あまり見かけないちり紙交換のお仕事。

ちなみに、なぜ、最近、例のフレーズ♪

「毎度~、お騒がせをしております♪

古新聞、古雑誌のちり紙交換でございます♪」

が、聞かれなくなったのか? 少し調べてみました。

古新聞や古雑誌を集めたら、それを専門業者に売るんですが、相場は1kgあたり、

10円以上。しかし、今では10円を大きく下回っているらしく、仕事として成り

立たなくなってしまったことが原因です。

だって、仮に、1kgあたり10円の買取なら、1tを回収しても10,000円でしょ!?

グルグル、車で回収に走りまわって、ガソリン代もかかるし・・・

それに、毎日、確実に1tを回収できるわけではないので、安定しませんよね?

まして、1kgが10円以下となってしまえば、もうビジネスモデルは崩壊です。

そんなわけで、最近では、あのフレーズが聞かれなくなったんですね~。

さて、当時の僕は、この仕事を”楽だ!”と思いこみ、面接 ⇒ 採用へ。

早速、翌日から、ベテランのドライバーさんと回ることになりました。

慣れてきたら、トラックを自分で運転しながら回収することになります。

良く知らない道を覚え、トラックをころがすことには抵抗があったけれど、

そのレベルまで任されるかどうかわからないし、まずは、助手ということだった

ので、そこから仕事をはじめてみました・・・。

感想は?

見た目以上にハードでした~。

先程の話しに戻りますが、1tで10,000円の稼ぎだとすれば、そこには助手への

お給料も発生するわけです。

そうなると、1日1tの回収では、お給料を払って助手を雇い、仕事としてやって

いけませんよね? 現在では、大変厳しい職業です。

だから、とにかく、あちらこちらを回って、トラックにいっぱいの古新聞、古雑誌

を回収して、会社に戻っては下ろし、また、回収に出ていく・・・

だいたい、1日に2回・・・トラックを満タンにしては回収をしていました。

出来るだけ多く積むためには、積み方があります。

底辺部分にそのコツがあるんですが・・・

トラックの荷台のヘリに、回収した古新聞や古雑誌をわざと斜めに積むんです。

↓ 写真の通りです。

これにより、重さの”力”は内側に働きます。

その傾斜のまま高く積み上げていくと、”力”はどんどんお互い(古新聞、古雑誌)を

支えるように働きます。

お互い(古新聞、古雑誌)がよりかかっている感じにバランスが取れます。

こうすることで安全に高く積めます。

すごい!

きれいにバランスも取れ、隙間なく積めるので、たくさん運べます。

周りをベニヤ板で囲む方法もありますが、最後は雑誌などを板を超えるように投げ入

れなければならず、そうなれば、落下などして大変危険です。

まして、投げ入れることで、それぞれの古新聞や古雑誌との間に隙間が多くできてし

まい、結局は多く運ぶことが出来ません。(たぶん)

・・・知恵ってやつですね。

いわゆる、地味な仕事ですが、こんなところにも、すごい力学の知恵が生かされてい

ることに感動しました。

理屈や計算ではじき出した知恵ではなく、経験から生み出されたであろうこの方法。

理にかなっていますね!

人間って、すげーなぁー。

そんなことを勉強させてもらった仕事でした。

以上・・・オノマトペ。