冷房効率アップ 今までにしてきたこと
夏の冷房効果を効率的にしたいということで、日の当たるベランダにすだれをかけたり、扇
風機と併用してみたり、扇風機をサーキュレーターに改造して、空気の循環をさせたり・・
いろいろやってみました。
それなりに電気代が安くなり、涼しい夏を過ごせています。
これは、冷房の効率が良くなったということです。
冷房効率アップ もっと何かできないか?
それでも、もっと何かできることはないかと探してみました。
すると、3つの方法を見つけることができました。
1.気温が上がる前から冷房をつけて、自動運転にする
暑くなってしまった部屋を冷やそうとするよりも、冷えている状態の室温をキープする方が
電気代はかからないそうです。休日であれば、朝起きて涼しい部屋の状態からエアコンのス
イッチを入れて28℃設定で自動運転します。
もし、30分ほどの外出であれば、エアコンを止めずに外出した方が電気代はかかりません。
それは、エアコンを止めることで室内温度が上昇してしまい、それを下げるためにエアコン
が頑張る電気代の方が多くかかってしまうからです。
平日、誰も家にはいなくて、帰ってきてから部屋を涼しくする場合、いきなりエアコンをつ
けるのではなく、一旦、窓を開け部屋の空気を外に出します。効率が良いのは、部屋の中か
ら扇風機で熱い部屋の空気を外に送り出すようにしてから、エアコンをつけるのが良いです。
もちろん、エアコンの運転を開始したら、扇風機かサーキュレーターで下に溜まりやすい冷
気を循環させるようにします。
ほんの少しの気配りですが、これは気が付きませんでした。
2.室外機を日陰にする
これは、初耳。室外機も日陰にしてあげると冷房効率が高まるとのこと。
うちの場合、ベランダに室外機が設置されています。
ガラス戸を開けるとベランダなのですが、ガラス戸を少しふさぐように設置されています。
ガラス戸から入る日光を遮るためにシェードを購入しましたので、そのシェードを使って室
外機を日陰の中に入れようと思います。
遮光、すだれ、よしずなどと検索しても高いモノばかり・・・。
『シェード』と検索したら、うちにピッタリのサイズで格安なものが見つかりました。
送料込みで1,500円以下でした。
↓ ここで購入しました。
昨年、使用していた「シェードの取り付け金具」に新しいシェードを取り付けます。
サッシのレールに取り付けるタイプで扉の開け閉めに支障はありません。
錆びてきたないですが、シェードを取り付けるという役目は立派に果たしてくれます。
シェードにはハトメ(穴が開いている)加工されています。
このハトメの間隔に合わせて、シェードの取り付け金具の位置を合わせます。
設置前と設置後。
シェードの取り付け金具ですが、今はもっと簡単そうなのがありました。
下の画像にリンクを貼っておきます。
3.中空ポリカーボネートで窓をふさぐ
日よけシェードでガラス戸から入る日光を防ぎましたが、さらに一工夫します。
中空ポリカーボネートボード(板)を窓に取り付けます。
ポリカーボネートボードというのは↓こういうものです。
カラーバリエーションはいろいろありますが、透明なものを使います。
このボードは中が空洞(空気の層)になっています。
太陽の光は、熱と光で出来ています。
太陽の光が窓ガラスを通るとき、光とかなりの量の熱が部屋の中に入ってきます。
窓ガラスにこのポリカーボネートボードを取り付けることで、窓ガラスの前に空気の層が作
られます。つまり、ペアガラス(二重ガラス)のような状態になります。
太陽の光がこのポリカーボネートを通るとき、空気の層を通過します。その時、この空気の
層が熱を奪います。熱は奪われますが、光だけは部屋の中に入ってきます。
通常太陽の光は斜め上から注がれるので、このポリカーボネートを通過するときポリカーボ
ネートの構造上、光が乱反射します。よって、部屋には光が乱反射して注がれますので、比
較的明るさを確保できます。
ポリカーボネートの取り付け
<用意するもの>
・ ポリカーボネートボード(厚み 4mm)
厚さ4mm以上だと、窓やガラス戸の開閉に支障が出るかもしれません。
ポイント、送料考えると楽天が安かったです。(画像にリンクを貼っておきました。)
このポリカーボネートの特徴は・・・
●色:透明 ●長さ(mm):1820 ●幅(mm):910 ●UV加工※ ●熱変形温度:120℃ ●全光線透過率:79~80% ●使用温度範囲:-20℃~110℃ |
※UV加工なので屋外設置でも劣化しにくく、紫外線カットにも効果を発揮すると思います。
ガラス戸の下半分からは光があまり入らないため、取り付ける必要はないと判断。
うちのガラス戸の上半分のサイズは、縦70cm x 横72cmと縦78cm x 横72cmでした。
これ1枚購入してカットすれば上記寸法で2枚分がとれます。
まず半分にすれば、縦91cm x 横91cmが2枚となります。
ガラス戸に設置するときは、ヨコシマ(ボーダー)になるようにします。
縦70cm x 横72cmまたは縦78cm x 横72cmにカットする際には、そこのところの縦横の
向きを考えてカットします。
ご自宅のガラス戸の寸法と縦横をしっかりメモしておきましょう!
・ バスボンドQ
専用の留め具をガラスに接着するために使用します。
この接着剤は、シリコーン樹脂を使用しているため、引越しなどでポリカーボネートボード
を取り外すとき、跡を残さず奇麗に剥がせるのが特徴です。
以下に掲載の専用の留め具を購入したら、少量ですが専用のボンドが付いてきました。
足りない場合は「バスボンドQ」を購入すれば大丈夫です。20gもあれば足りそうです。
・ ポリカーボネートボード設置用 専用留め具
これは、専用のサイトで販売しています。
サービスなのか?専用の接着剤も付いてきました。(接着剤は、この量で足りました。)
ガラス戸に2枚設置予定です。
1枚のポリカーボネートに対して4か所止めを考えているので、合計8つの留め具を注文しま
した。(1個300円)
1個で50cm x 50cmくらいが目安だということなので、うちの場合、1枚のポリカーボネー
トに対して、2個で十分だったかも・・・。
<取り付け方>
1.留め具を組み立て
袋から取り出します。
ネジを凹んでいる穴からねじ込んでいきます。
すると、以下のようになります。
この留め具の平らな部分をガラス戸に専用ボンドでくっつけます。
※ 専用ボンドは、で容易に剥がせますので、心配ご無用です。
2.ガラスを拭く
今回、ポリカーボネートは外側に設置します。
屋外のガラス戸は汚れているので、事前によく拭いておきます。
3.留め具をガラス戸に貼りつける
1.で組み立てた留め具を、屋外側のガラス戸に貼り付けていきます。
窓の角(コーナー)から10~15cmのところに貼り付けます。
うちの場合、窓の角から10cmくらいで良いと思いましたので、適当な厚紙を10cm x 10cm
にカットして、それをガイドにして留め具を貼っていこうと思います。
厚紙を用意したら、厚紙を窓の角にあてます。
下の写真のようにすれば、厚紙の右上の角が窓の角から10cm x 10cm内側に入った点にな
ります。
留め具に接着剤を塗ります。
少しずつ接着剤を押し出しながら、くるくる円を描くように接着剤を伸ばして広げていき
ます。
こんな風に接着剤を塗り広げます。
厚紙を使って、右上の角に留め具の中心が来るようにして、窓ガラスに留め具を貼ります。
この厚紙を使って、窓の各角(コーナー)から10cm x 10cmのところに留め具を貼り付け
ていきます。
接着剤はシリコン製なので、乾くとゴムのようになります。薄いヘラなどで容易に綺麗に剥
がせるので、引っ越しなどの時でも現状回復が容易です。
こんな感じで留め具を貼り付けていきます。
ガラス戸の上半分、2枚分のガラスに留め具を貼り付けました。(計8か所)
接着剤が完全に乾くまで、1日放置します。
ちなみに、本当に剥がすときは簡単なのか実験です。
窓ガラスに専用の接着剤を塗ってみました。
4日放置するとこんな感じです。淵は透明になったけれど、比較的乳白色。
指でグイっとつまんだり、爪でゴリゴリとやると剥がれてきました。
指の腹でこするとほぼボンドのゴムはとれました。
ただ、油分のようなものが残っていて、ガラスが少し曇っているような感じです。
そんな時は、プラスチック消しゴムでゴシゴシやると、消しゴムのカスごと油分も綺麗に取
れます。ほら、キレイ!
よかった!これで、引っ越しなどで現状復帰するときも安心です。
4.中空ポリカーボネートを設置する
先述のネットショップより、送料込みで3,000円弱(税込み)にて購入済み。
設置するうちのガラス戸は、縦70cm x 横72cm と 縦78cm x 横72cm です。
まずは、この寸法に中空ポリカーボネートをカットします。
182cm x 91cm はなかなかの大きさで、カットは大変ですが、カッターで3回ほどなぞれば
綺麗にカットできます。中空ポリカーボネートの片面には下の写真のように説明書きがフィ
ルムとなって貼られているので、フィルムの部分にマジックなどで寸法を記入して、そのガ
イドに添ってカットできます。(フィルムは両面にあります)
縦70cm x 横72cm と 縦78cm x 横72cm を切り出したところです。
窓に設置した時、ヨコシマになるように切り出してください。
その方が、光が乱反射して部屋を明るくします。
特に冬の日の光は部屋に入ってきにくいです。ガラス窓に中空ポリカーボネートがあると光
が乱反射するので、冬のお部屋の採光対策にもなります。
ヨコシマとは以下のような感じです。
寸法通りに切り出すときは、この縦横の目を間違えないように注意してください。
いよいよ、中空ポリカーボネートをガラス戸に設置します。
※ 中空ポリカーボネートについているフィルムを剥がすのをお忘れなく。
まず、専用留め具が取り付けられたガラス戸に中空ポリカーボネートを当てます。
中空ポリカーボネートは透明なので専用留め具の飛び出たネジの部分が透けて見えると思い
ます。ガムテープで仮止めをして、ネジが当たっている部分にマジックで印をつけます。
仮止めしたところです。上下ガムテープで止めています。
この状態で、中空ポリカーボネートに穴を開ける部分に印をつけます。
ガラス戸に取り付けたネジが透けて見えています。
ネジの通りそうな場所をマジックで印を付けます。
写真ではわかりにくいのですが、赤いマジックで印をつけました。
4か所印をつけたら、一旦取り外し千枚通しで印のところに穴を開けます。
少しだけグリグリして、穴を広げます。
最初に、上2か所の穴を開けたら、一旦はめてみます。(ネジ止めはしません)
大概、下の2か所のマジックの位置がずれています。
ですので、上2か所がはまった状態で、再度、微調整した方がうまくいきます。
その際、上2か所がハマった状態で、いきなり穴を開けてしまっても良いと思います。
そうやって、4か所に穴を開けたら中空ポリカーボネートを取り付けます。
飛び出たネジに、ワッシャーとナットを取り付けます。
全部で4か所を慎重に取り付けます。
もう1枚のガラス戸も同様に設置します。
これで、中空ポリカーボネートの取り付けは完了です。
冷房効率アップ 対策完了
中空ポリカーボネートでガラス戸を塞ぐことでペアガラスとなりました。
太陽の熱やUVをカットし、光だけは取り入れるようにしました。
ただ、夏場はシェードがあるので部屋は暗くなってしまいます。
とはいえ、この中空ポリカーボネートとシェードの効力は期待が持てます。
シェードで室外機も日陰にすることができました。
これで、少しは快適な夕方~夜を過ごせそうです。