これは、嘘も装飾もなく、僕が上司や取引先に言った言葉です。
後悔したことはないです。
そのことで遠回りをしているかもしれませんが、それについては、もし
そんなことを言わなければ・・・というアナザーワールドは経験できない
ので、実証しようがありません。
とりあえず、言いたいことを言っているのでストレスはなく過ごせている
のではないかと思います。
「講釈たれたければ、テーブルと水と・・・」
「そんなに講釈たれたければ、テーブルと水とマイクを用意してやっから、
みんなの前でやれよ!!」
証券会社からの天下り支店長は、いつも株の推移ばかりをパソコンで見て
いて、自社の商品の事など一つも知らない。
天下りの原因は、その会社が倒産したから。
倒産するような会社の人間の営業テクニックなんてタカが知れている。
だから倒産したんだということをわかっていない。
自社製品の勉強もせず普段は株ばかり。
そんな上司から営業成績を伸ばすための説教なんか時間の無駄でしかない。
当然、このように言い放った時は、フロア全体が凍りつき、電話の呼び鈴の
音しかなっていなかった。
この事件の後、急に友達面して仲良くなろうとしてくる人も増えた。
当然、相手にするわけがない。
そういう人間は、自分の代わりに代弁してくれるスピーカーというくらいに
しか、僕を評価していないだろうから、一番厄介だ。
あー、思い出すだけで、気分がスカッとする。
やっぱり、言ってよかったなぁ。
会社は選べても上司は選べないもんな。
「黙って聞いていましたよね?今度は・・・」
「ちょっと、待ってください!僕、あなたの話、黙って聞いていましたよね?
今度は、僕が話す番です!」
とにかく、変な理屈で論破しようとする上司。
しばしば、意見の対立があり、とにかく、人の話にいちいち自分の意見を強引
にねじ込んでくる。
その時は、上司の話を全て最後まで聞こうと思いました。
「○○さんの、話はこれで全てですか?」
・・・と、たずねたら、「うん」とうなずくので、僕が話し始めると、早速、
僕の意見に対して、自分の意見を挟んできた。
その時に言った言葉でした。
上司は、怒りのようなものと悔しさのようなものをぐっと飲みこみ、その後は
黙って、最後まで僕の話を聞くしかありませんでした。
その後、その上司との関係はだいぶ良くなりました。
「どうぞ、訴えてください!」
「どうぞ、訴えてください!」
世の中にはふざけた会社もあるんです。
その会社の募集要項には、福利厚生で家賃補助という項目がありました。
それは返さなくてよいという記載でしたが、バブルがはじけ、リストラの対象
となった僕は社長に呼ばれて、リストラを勧告されました。
円満退社を心がけようと平静を取り繕っていましたが、最後の最後にその社長
が・・・一言・・・。
「就職のときに建て替えた家賃補助・・・これを返金してほしい。」
この一言で完全にキレた僕は言い換えいしました。
「いえ、返すつもりはありません、募集要項にも書いてありましたし・・。」
社長は・・・
「では、しかるべき手段を・・・取らせてもらうかもしれませんが・・・」
僕は・・・
「どうぞ、訴えてください!」
そう言って、ドアを乱暴に締めて会社を出ていきました。
こんなこともあろうかと、募集要項は切り抜いて大切に保管していたので、
これが、お守り代わりとなりました。
「言いたいことがあるなら、本人の目の前で言えよ!」
「言いたいことがあるなら、本人の目の前で言えよ!」
こう言ったのは、年末の忘年会の席でした。
幼稚園の時、先生に言われませんでしたか?
「人の悪口は言ってはいけません。」
・・・と。
こういう基本的なことは、大人になるにつれて忘れられて、その悪口の内容
も、ほんとうに醜くなってきます。
どうして、そんな話をしながら酒を飲むのだろうといつも不思議でした。
ちっとも楽しくない!
そうやって酒の席で悪口を言っているのだから、僕も同僚の悪口を言ってやろ
うと思いました。同僚は、その酒の席にはいない人を悪く言っていました。
だから、その同僚に向かって言いました。
「言いたいことがあるなら、本人の目の前で言えよ!」
酒の席は、一瞬、静かになりました。
この一件で、酒の席に誘われることも少なくなりましたが、そんな酒の席のた
めにお金と時間を無駄にするより、気の合う仲間といる方が楽しいので、これ
はこれでよかったかなぁと思います。
「アマゾンを3年で抜きます!」
ヘッドハンティングのような形である会社に誘われた時の話です。
とんとん拍子に先方の会社の各部長に気に入ってもらえ、いよいよ社長の前で
プレゼンテーションをする日です。
社長および各部署の部長などが10名くらいが集まりました。
彼らの前で、一通りのプレゼンテーションが終わりました。
そして、最後に社長から、新規プロジェクトについて、いつまでにこのプロジ
ェクトを成功させるのかを尋ねられました。
心の中では、どうせ採用はされないだろうと思っていました。
だったら、こんなに偉い人が集まる前で何か自分の記憶に残るようなことを
やってみたくなりました。
映画なんかで、社長に言う言葉で「僕に5分ください!」みたいのがあります。
そんな感じの言葉で何かないかと、ほんの数秒の間、頭をフル回転させます。
そして、口をついて出たのが・・・
「アマゾンを3年で抜きます!」
でした。
結局、このプロジェクトと僕は採用されました。
この時は、面白かったなぁ。
でも、社長が変わり、プロジェクトのプラン修正があり、結局、1年半で撤退。
「アマゾンを3年で抜きます!」
これは、今でも思い出すと笑っちゃいます。
まだ他にもあったような気がする。
「だから、何台だって聞いてるんだよ?!」とか
「じゃあ、帰ります!」とか
「これじゃあ、仕事を覚えられないので辞めます。」とか
でも、あまり思い出せない。
こんな感じで好きなように、いろいろ言ってきた。
すごいのは、それでもなんとかやってこれているということ。
そりゃ、会社を代わることは何度も経験したよ。
でもさ、ストレスはその都度吐き出すタイプだから仕方がない。
あ、強いて言えば、ボーナスを何度も棒に振ったかな。
でも、いいや。
お陰で、定年のない仕事についているんだから。
これを読んでいただき、疑似的にスッキリしてくれたら幸いです。