八方美人と言われて苦しんだ時代
私は、昔から「八方美人」だとよく言われていました。
八方美人という言葉の意味は、ネットで検索すればたくさんヒットします。
私は「八方美人」という言葉に苦しめられた方だと思います。
ネガティブ要素たっぷりに『あの人は八方美人だから気を付けて!』なんて言われていたことがありました。
私は、誰とでも気さくに話せてしまうので、他人からは、口が軽く、秘密でもなんでも他の人に漏らしてしまう人のように映っていたのだと思います。
また、私はコミュニケーションのつもりで、あちらこちらで仕事場の人と話しているつもりですが、上司からは私語が多くて仕事をしない部下と映ることもしばしばでした。
私の中で「八方美人」という言葉は「お調子者」と同義語でした。
八方美人で良かったと思うようになりました
ネガティブ要素たっぷりに『八方美人』だと陰口を言われていることに気が付いてから、少しだけ生活態度を改めました。
- 自分から進んで会話に加わらない
- 話を長くしないこと
この二つは、最初、私の癇癪からとった行動でした。
私がいなければ、会社の活気がなくなるけれど、それでもいいんですね!という、私のおごりからとった見当違いなキッカケがそうさせたものでした。
動機は不純そのものでしたが、自分から話しかけないと不思議なことが起こりはじめました。
話しかけられたら話すということは当たり前の事ですが、これだけの事ですが周りから『八方美人』と言われなくなりました。
もともと、いろいろな話が好きで、多くの人と話してきました。そうして蓄積された知識も手伝って、私はたいていの人に話を合わせることができます。
話しかけられたら、話すだけなのですが、相手にしてみれば色々な話しで会話が途切れないので、楽しい気分になるのだと思います。
ついつい調子に乗って話し過ぎてしまうようなときは、話を長くしないということを意識して、途中でも話を切り上げるようにすることで、周りは私の事をいろいろ話せる人という見方になってきました。
普段は話さないので、周りは勝手に私を不思議な人のように扱いますが、ひとたび話すと無口ではないというギャップに面白さを感じるようです。
元来、八方美人で誰とでも話せるので、八方美人で良かったなぁと思います。
きっと、今までは、自分から率先して首を突っ込んでいったのが良くなかったのですね。
八方美人の性格を悩む方へ
「八方美人」と悩む人は、自分から話しかけるのを少しやめてみましょう。
私の時と同じように、良い方向に転じるかもしれません。
もともと話を合せるのは上手なのですから、最初のひとりに話しかけるまで、黙って過ごす。
最初の一人が現われたら最後、その人は、あなたの楽しさを周りに言いふらしてくれるはずです。そうすれば、次々と相手から話しかけられるようになります。
話しかけられて話をするので、上司だってサボっていると言ったりしないと思います。
どうか、その誰にでも話を合わせることができて、同じ話でも初めてのように聴くことができるあなたの能力を自分の中に閉じ込めないでください。