スーツケースのひび割れ修理 準備

  • ポリカーボネート板 KPAC3005-1
  • アクリサンデー(アクリル樹脂用接着剤)
  • ポリカボディ補強メッシュテープ(TAMIYA製)

修理可能なスーツケースの材質

スーツケースを押してみて、ベコベコと凹んだり戻ったりする材質なら大丈夫だと思います。(プラスチックっぽいけれど、やわらかい感じの素材)

この修理方法には「アクリサンデー」という接着剤を使います。
この接着剤の特徴は、くっつけようとする材質を融かして接着するところにあります。
つなぎ目が目立たなく綺麗に接着できるので、プラモデルの組み立てに重宝されます。
逆に言えば、この接着剤で融かせない材質のものどうしを接着することはできないのです。

私のスーツケースの場合ですが、試しに、割れた傷口にこの液体を塗ってみました。
すると、見事に少しだけ融けてくっついてくれました。
これなら大丈夫!と、本格的な修理に踏み切りました。

それでも、念のため、段取りを兼ねて接着の実験をしました。

傷をつける

購入したポリカーボネート板をカッターで傷つけます。

パックリ割れた感じは、自分のスーツケースと似たような傷口です。

接着

ポリカボディ補強メッシュテープで傷口をふさぐように貼ります。
このメッシュテープには弱い糊が付いているので、傷口にシールを貼るようにすれば簡単にくっつきます。

接着剤を用意

ポリカーボネート版を5mm x 10mm程度に細かくします。(だいたいでOK)
それらを空きビンに入れて、アクリサンデーをドボドボと注ぎます。
筆などでかき混ぜていると、ほどなくポリカーボネートが融けてきます。

アクリサンデーはさらさらとしている液体ですが、だんだんボテッとした液体に変化してきます。アクリサンデーにポリカーボネートが融け込んでいる状態です。
傷口に塗ると、融け込んだポリカーボネートが傷口周辺をコーティングしながら固まってくれます。
たとえるなら、透明なパテで修復したような仕上がりとなります。

細かく切り刻んだポリカーボネートの量とアクリサンデーを入れる量は、目で見て判断してください。ボテッとしたらOKです。

ひび割れに塗る

先ほど作った接着剤をメッシュテープを貼った傷口に薄くのばしながら塗っていきます。
それが乾いたら、メッシュテープを重ねて貼り、その上から再度、接着剤を塗ります。
乾けば完成です。

強度

乾燥後、グッと折り曲げてみると…
もともとの傷口は、少し開いてしまいました… が、メッシュがいい仕事をしています。
ひび割れが広がらないようにつなぎとめていてくれます。

これなら、スーツケースもOKでは?
最悪、再度、同じところにひび割れが発生しても、ひび割れが広がらないという状態であれば、何回かは旅行に使えそうです。

実験で得た反省点

  • メッシュを貼る前に軽くアクリサンデーを傷口に流し込み仮接着する
  • メッシュテープはいろいろな角度から貼る

この2点に気をつければ、より強固な接着ができそうです。

注意点

アクリサンデーはあっという間に揮発します。
そのため、瓶の中でポリカーボネートを融かすときには、フタを閉めてシャカシャカと振ったりして、揮発させないような工夫をしてください。
ときおりフタを取り、筆などで混ぜてください。

スーツケースの修理開始

アクリサンデーを傷口に流し込みました。
アクリサンデーにはスポイトが付いているので、必要分を傷口に流し込むのに便利です。
(アクリルサンデーは、とてもサラサラした液体です。)

メッシュテープを傷口に貼る

ひび割れが2か所あります。
下の写真のようにスーツケースの角に1か所ひび割れがあります。

メッシュテープを小さくカットしながら、丁寧に貼ります。
ここを丁寧にすることで、ひび割れを拡大させることを防いでくれます。

接着剤を準備

細かく切ったポリカーボネート板を入れた空き瓶にアクリサンデーをドボドボと注ぎました。
瓶のフタを閉めシャカシャカと振り、時にはフタを取り、筆で中身をかき混ぜます。
すると、だんだんドロっとした感じになります。

これくらいで完成です。

接着剤を塗る1回目&メッシュテープの重ね貼り

最初のメッシュテープの上に作った接着剤を塗り、乾燥後、メッシュテープを重ねました。
その際、少し角度を変えてメッシュテープを貼っています。

その後、さらに接着剤を塗りました。

仕上がり

傷口が開いているときは、押すだけでパカパカとしていたのが、今回の修理でそれがなくなりました。
また、かなり固く、カチカチになったような気がします。

あまりにもカチカチだと、柔軟性がありません。
逆にすぐ割れてしまうのではないかと心配していますが…
もし、再度、同じところが割れたとしても、メッシュテープが最悪の事態を回避してくれると思います。

これは、事前の実験が証明しているので大丈夫だと思います。

最後はこの部分にお気に入りのステッカーを貼れば完成です。

もっと完璧に!修理したい!

私のスーツケースは、中の生地を取り外せないタイプでした。
もし、中の生地を取り外せるタイプをお持ちでしたら、スーツケースの中側(裏側)から同様の修理をおすすめします。
裏側からがっちり修理して、表側はアクリサンデーを流し込み、軽く修理。
ダブルで補強できます。

見た目もきれいに仕上がります!

ざっと2000円弱で修理完了。
メッシュテープは2mのものを購入したので、かなり余りました。
アクリルサンデーも半分くらいは残っています。
ポリカーボネート版も8割は残りました。

アクリルサンデーを揮発させないように保管しておけば、次回の修理にも使えそうです。
修理に出すより、コスパはかなり良かったです。

あとは、耐久性ですが、それについては追ってご報告いたします。