【センドク】読書ノート 284冊目|考えない練習

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参考になるかどうかはわかりませんが、読んだ本の感想などを書いています。
結構、好き勝手なことを書いています。ネタバレもあります。

40代後半まで読書嫌いできた私ですが、2018年9月に読書を始めました。
そんなきっかけはこちらです。
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2024年1月19日に、私の不注意からブログのデータを全部消す!?という失態を犯してしまい、なんとかデータの復旧はできたものの投稿日時がすべて”2024年1月19日”となってしまいました。
読了本だけでも読んだ順番ごとに並ばせたい!
…と、架空の投稿日時を登録しながら、記事の並べ替えを行いましたので、記事の投稿日と「読了日」が違うこともありますがご理解ください。
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せっかくの機会なので、過去の記事に対しての「てこ入れ」および「読書感想などの追記」を行っています。

読書ノート

タイトル名:考えない練習

著者:小池龍之介 (著)

読了日:2022年4月7日

全体的な感想

この著者の本はとても好きです。

理屈っぽく妄想癖があり、心が定まらず…
そんな「心」とはどういうもので、どこにあるのかといったことを探し求めてしまう私に、理解しやすく説明してくれたのが「もう、怒らない」という本でした。

今回のこちらの本も分かりやすく、優しく寄り添ってくれるような本でした。
しかしながら、とても疲れる本です。

自分と向き合いながら読み進める方が理解が深まるため、そのように読むのですが「心」が疲弊してしまいます。前回読んだ本もそうでした。

最初はいいのですが、ドンドンと疲弊し、考えないことを目標にしているのに妄想が止まらなくなってしまいます。それは「心」に向き合うからこその副作用ではないかと思います。
それを乗り越え、一旦、とことん向き合いこういうことに免疫がついてしまえば、徐々に「そういうものだ」と固執せずに何事も考え込まず、サラッと流せるようになるのではないでしょうか。

読み返して、自分のものにすることはとても大事だと思います。

ひとつだけ良かったところをあげるなら

今回の本にはコレ!というフレーズは思い浮かびませんでしたが、全体的にとても重要なことが書かれていると感じます。意識を「今」に向けることの難しさと、そうしなければ人生が「空」になってしまいそうなことをぼんやりと感じ取れましたが、すごく大事なことではないかと思います。

絵空事ばかり考えて過ごした一年は、その絵空事すら忘れてしまえば、無かった一年になってしまいます。大人になると頭の中で考えることが多すぎて、考えたことすら一年後は覚えていないこともしばしばです。

覚えていないのだから、一年はあっという間に感じるのも無理はありません。

子供のころは一年が長かった。
それは「今を楽しむ」ことだけに集中し行動していたから。その行動記録はリアルに経験として残るからです。

頭の中の妄想は、何にも行動記録としては残りません。
疲れたわけでもなく、勝った負けたでもなく… そういう妄想すら記憶に残らなければ、行動記録など残るはずもありません。
行動記録がリアルに存在しないということは、思い出す事象が無いということです。
思い出がない一年は空白の一年です。

当然、「今年も一年早かったなぁ」と大晦日に友達同士で語り合うだけの結果となります。

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