ヤマト運輸の送料値上がりについて、担当ドライバーに聞いてみました。
そもそも、僕自身の商売でヤマトを利用しているのだけれど、値上げの理由に釈然と
しないところがあってヒアリングをした次第です。
どうして料金値上げ?
公式なヤマト運輸の発表なんかどうでもいい!
普通に考えれば、ヤマト運輸の一人勝ち状態であれば、物流を独占でき、さらに配送
料金を安く出来るループへと移行できそうなものだと思います。
商いとは、量が増えれば単価が落ち、単価が落ちるからより多くに人が利用する。
結果、そういうループへ移行した企業は大企業へと発展するものです。
一人勝ちを収めているヤマト運輸の方針が分からない!
ドライバーに聞いてみた
僕の商いの現状を説明し、再度、配送単価の見積もりをお願いしました。
その時の話しの中で、少し疑問に思った内容が・・・
ドライバーさん「今の契約のままだと、御社のお客様に1件配送する度に弊社は
120円の赤字になってしまいます。」
と言っていたことです。
・・・・なぜ?
再見積もり頂いた単価も、話し合われた内容とは程遠いので、現在、再々見積もりの
交渉中です。その時に、どうしてヤマト運輸は120円の赤字が出てしまうのかを聞い
てみたいと思います。
別のドライバーに尋ねてみた
個人的な憶測だと前置きを置いた後に、いろいろな話が聴けました。
やはり、物流が増えれば儲かる!この図式は間違っていないようです。
なのに、なぜ、配送単価の料金を上げるのか?
今まで酷使させていた社員への報酬問題が裏にあるそうです。
つまり、安い給料で働かせたことによる訴えが内部的に起き、それを会社が保証する
ことが大きく起因しているようです。
とはいえ、社員へお金だけを保証しても労働環境が変わらなければ意味がないので、
お金の保証と労働時間の見直しの両面で改革をしようとしているのが現状のようです。
労働時間が短くなれば、当然、1日で配送できる荷物の量は減ってしまいます。
配送する荷物の量が減れば、ヤマト運輸の売り上げが減ります。
売り上げが減るにもかかわらず、社員への保証はしなくてはいけないので、売り上げが
減っても、会社の資金はどんどん出ていく状態です。
労働時間が短くなり、配送する荷物の量も減ることで、社員への負担は改善されます。
しかし、配送する荷物の量が減った状況で、保証金を捻出し社員に支払うには、1配送
あたりの配送単価を上げるしか手段はなくなってしまうのです。
つまり、保証金の捻出を僕たちに背負わせているのだと思います。
このからくりは、いとも簡単に見抜かれ指摘されるのはドライバーや地域の管理職。
四苦八苦するのは現場ばかりです。
僕と話したドライバーが言った一言ですが、胸を打ちました。
「上(うえ)は数字だけを見て、いろいろコントロールするだけですから・・・。」
本当にそうだと思いました。
ヤマトさん!労働環境改善&保証金捻出の方法はこれだ!
相変わらず、ヤマト運輸が物流量ではNo.1!これを活かす。
業界大手となったこの実績と、それまでにかかった時間を決して無駄にしてはいけない
と思います。
施策:その1
配送単価を下げる。
というか、今まで通りに戻します。
施策:その2(これが重要)良いスパイラルが生まれます。
ドライバーの給料を業界No.1にします。
3ケ月働けば、独立資金が貯められるくらいの高額報酬にします。
しかし、定時9:00~18:00のドライバーは今まで通りです。
18:00以降も配送可能なドライバーには、1つの荷物当たり歩合としてボーナスを支給
することで、お金を稼ぐのが目的のドライバーはどんどん運んでくれます。
お金だけが目的ではないドライバーは定時内で今まで通り普通に働けます。
ヤマトではお金が稼げる!と評判になれば、ドライバーも増えます。
配送できる荷物の量もさらに増えます。
配送できる量が増えるので配送単価が落ちます。
配送単価が落ちるので、ますますヤマト運輸のシェアが広がります。
物流システムは素人ですが、商いの王道に照らし合わせると、簡単にこうした答えが
導き出されます。
ヤマト運輸の偉い人!
まずは、あなた方を支えるドライバーと利用して下さる顧客に目を向けてはいかが
でしょうか?
・・・・オノマトペ。