昔から僕は、夏に風邪をひくことが多い子供でした。
ただ、運動が大好きな子供だったので、風邪でも野球やプールといった運動を一日中してい
るうちに汗を大量にかくことで、いつの間にか熱が下がっていることが多かったです。
そんな幼少期を思い出していると、近所の親父の言葉を思い出した。
- 馬鹿は風邪ひかない
- 夏風邪は馬鹿がひく
久しぶりに思い出した!
あった、あった、こういう言葉・・・ 決まって風邪をひくと、このどちらかを言われて、
からかわれていたっけ。
馬鹿は風邪ひかない
僕は、馬鹿はいつも元気に外を飛び回っているから健康的・・・だから風邪をひかない。
そう思っていました。むしろ、健康体であることへの誉め言葉くらいに思っていました。
でも、実は違っていました。その意味は2つ。
1.愚鈍な者は、風邪をひいたことに気が付かない。馬鹿はそれだけ鈍感であるということ。
2.愚か者は、風邪をひかないものである。
ひどい言われようです。
風邪をひいたことに気が付かないって、あんまりです。
少しくらいは、体調が悪いと感じるでしょ・・・普通。
あ、それすらも気が付かないのか!
・・・じゃぁ、馬鹿と言われても仕方がないか。
2.の愚か者は風邪をひかないというのには、何の根拠もない感じがして嫌だな。
風邪ひかないんだから健康的でいいじゃん!
夏風邪は馬鹿がひく
さぁ、これがよく僕が言われた言葉。
子供ながらに落ち込むよね・・・だって、暑い季節に風邪をひくんだからさ。
普通、風邪は寒い季節にひくものでしょ?
あー、僕って、夏に風邪ひいて馬鹿だなぁと思ったものでした。
しかし、この捉え方も違っていました。
1.愚鈍な者は冬にひいた風邪を夏になってからかかったのだと気が付く。馬鹿はそれほど
愚鈍であるということ。
2.誤解から、一般的に夏風邪をひくものは愚か者であるということ
2.は、やはり誤解から、暑い季節なのに風邪をひくなんて愚かだと伝わったようで、僕の
認識と同じです。僕の認識は間違っていて、1.の解釈が本当らしいです。
1.も、かなりひどいこと言っているよ。冬にひいた風邪を、夏になって気付くなんて相当
だよ!『あれ、前の体調不良って風邪?』と冬の風邪を夏に思い出すのだから。相当愚鈍
だね。
ということは、夏に風邪をひいて、あーあ、風邪ひいちゃったというのは、風邪をひいたこ
とをすぐに理解できているのだから、愚鈍ではないし馬鹿でもないということですね。
あの時の近所の親父に解釈と使い方が間違っていることを伝えてやりたいなぁ。
・・・・オノマトペ。