その人のまわりには知り合いらしき人は見当たらない。
そんな方を定食屋や公園で見かけます。私もそういうひとりです。
決して悲しい目で見たり、同情はしないでください。
私の場合、好きでそうしています。
お昼ごはんに誰からも誘われないのと、ひとりで食事をしたいのとでは、まったく意味合いが違うので、その人から発せられるオーラを見て、区別していただけると嬉しいです。
ひとり昼飯「ひるぼっち」のススメ
注意:「ひるぼっち」は私が作った造語ですので、世間でこの言葉を使うと通じません。
社会人になってからというもの、皆で○○するというのがトコトン嫌いになりました。
社員旅行、部内の飲み会、忘年会、新年会…お花見やBBQなどなど。
みんなでワイワイ、ガヤガヤ楽しむことは嫌いではありません。
けれども、休日まで会社の強要でするイベントは大嫌いです。
決して、休日に会社の人と会いたくないと言っているのではありません。
私は、休日に行われる会社イベントの裏側にパワハラにも似た空気が存在することが嫌いなのです。そして、会社の人が集まって飲み会をすると、必ず、愚痴大会がどこかで行われます。
飲まないと言えないの?愚痴をつまみに飲む酒は旨いの?
私は、お酒を飲まなくても本人に言う事が出来るし、愚痴をつまみに酒を飲むことが楽しいとは思え無い人間だから、こういう時間とお金は無駄である事以外何ものでもありません。
そんな飲み会に参加させようとする会社も嫌いなのです。
どこの会社にもあることだと言えばそれまでですが、会社のお昼ごはん時にもこういうことがしばしば起こります。
部署で集まって強制ランチもあれば、仲のいい同僚で集まり愚痴大会のランチもあります。
せっかくのお昼休み時間とランチ代がもったいないと思うのは私だけかもしれませんが、どうしてもそういう話になるメンバーとは食事をしたくありません。
私と同じように感じている人は「ひるぼっち」を始めてみませんか?
私もそうですが、愚痴仲間と一緒にいると私の心も汚れていきます。ついつい暴言を吐く体質になってしまいます。言葉使いも汚くなり、ちょっとしたことでも文句をブツブツ言いだします。
それがストレス発散になっているのだと思いますが、周りの人たちのストレスを考えないといけません。毎日、毎日、文句ばかりを言っている人と一緒にはいたくはないですよね?
ひとりのお昼ですべきこと
すこし会社から距離の離れた、会社の人が足を延ばしそうもない場所のお店行きましょう。
道すがらの景色を楽しみましょう。
電車に乗ってお昼に出かけて帰ってくるというのも楽しいです。
私の場合、おにぎりやパンを片手に会社から半径2kmくらいの路地を散策しています。
お店で昼食をとる場合は、できるだけ隣の人の声に耳を傾けます。
会社員の場合は愚痴が多いのですが、ご年配の方々の場合だと「人生」について学べる会話に出会う可能性が高くなります。思わぬところで、私の悩みの解決のためのヒントが見つかったこともしばしばあります。
私と同様の悩みを持っている人が隣にいたときもありました。
そんな時は、みんな同じような悩みを持っているものだと気づきました。そして、自分だけが悩んでいると思い込んでいた思考回路から抜け出すことができました。
「ひるぼっち」は愚痴を言い合う仲間と過ごす時間では遭遇できない経験をさせてくれます。
私の場合、工作をすることがあります。
家の中では音を出せなくても、公園なら平気です。周りも安全な場所を見つけたら、そこでDIYをしています。無心で工作しているとリフレッシュできます。途中で購入したお総菜パンとジュースを食べながら過ごすお昼の時間は最高です。
「ひるぼっち」は思わぬ出会いもつれてきます。
昔、ご年配の方に言われた言葉を覚えています。
サウナやビリヤード場…そんなところで知り合った相手というのは、仮に、不動産屋の社長でもモデル事務所の社長でも関係ない。そういう社会の肩書から外れたところで知り合った「ご縁」を大切にすれば、普通なら平社員→係長→部長→専務…と段階を踏まなければたどり着けない相手でも、ひとっ飛びに会うことができてしまう。
「ひるぼっち」はまさにこのことが起きる可能性を秘めています。
私は未知の出会いから、未来の生活を空想することが好きです。そういう仲間との食事は、きっと未来が神々しく見え、毎日が楽しいと思うのです。そうなると、ひとりのお昼を楽しむことができなくなってくるのですが、ネガティブで満たされた食事よりは何百倍も良いです。
まずは、一緒にひとりでお昼を楽しみましょう。
私も、あなたとは違う場所ですが「ひるぼっち」を楽しんでいます!
・・・オノマトペ。