こんなおじさんが、私のサラリーマン人生の中でいました。しかも2人。
いつも羨ましく思っていました。
普通に出勤してきてタイムカードを押して午後になるとタイムカードを押して帰っていく。
定時で帰るときもあれば、もっと早い時間に上がることもある。
嫌々でもなく、楽しそうでもなく… 時間内に自分の持てる力を会社に貸し出すといった感じの働き方です。
ある時、私は月給を尋ねたことがありました。
すると、大体、毎月10万円~ くらいのお給料でした。
金額を聞くと、なんだそれっぽっちかと思うかもしれませんが、仕事の内容を見れば、そんなにもらっているの? というくらいの仕事量です。
むしろ、タイムカードを押すだけで10万!? という印象さえ受けます。
もう少し、話を聴くうちに、タイムカードを押しに来ているのは、手伝ってくれと頼まれたからであって、彼らは、自分の本業を持っていました。
自分の仕事の収入も有りながら、お小遣いで10万円もらえたら、良いと思いませんか?
私は、率直に、こんな風になりたいと思いました。
最初のおじさんに出会ってから28年が経ち、気が付くと… 私もそうなりつつあります。
私の場合は、彼らのように悠々自適というわけではありませんが、自分の能力を先方が提示する時間内に発揮し、貢献したら、その日は終了… という生活になっています。
時間が来れば、その日はおしまいという割り切り方が気に入っています。
残った時間は、自分が本当に注ぎ込まなければいけないことに使います。
今は、おじさんたちのような「核」となる自分の仕事が完成していません。
けれども、「なりたい」と思っていただけなのに、あのおじさんたちのような生活に「なれた」ということは、この先、自分の核となる仕事を持って、悠々自適になりたいと思ってさえいれば、そのようになれるような気がします。
四半世紀を振り返ったとき、私は、なりたい自分に向かって進んでいたのだと実感しました。
気が付いたら、なりたい自分になれていた!
これは、この先が楽しみです。
あともう少しで、あのおじさんたちのような生活が送れそうです!