古本を買ってくると、たまに本に書かれたサインがあります。
大抵は、著者のサインだけど、これには笑った。
本の帯にメッセージを寄せた「浅野忠信」氏のサインが帯に入っています。
あまりにも下手くそな字。
私は、誰かのいたずらで、サインは偽物だと思いました。
むしろ、こういう洒落たことをした前の本の持ち主がが好きになりました。
『わからないよ~、もしかしたら、サイン本プレゼントなどで配ったものかもよ~?
関係者にしか配られない本かもよ~♬』
なんて、奥さんが言うので、ちょっとその気になって…
「岡本太郎 強く生きる サイン本」
とググると、何冊も同じような本の画像がヒットしてきました!
その帯に書かれているヘタクソな字体も、書かれている個所もみな同じ!です。
ここで初めて、これは洒落やいたずらではないと気が付きました。
そうなんです!
本物のサイン…でした。
(下手くそと言ってすみません、サインですものね!)
それにしても、このわずかな時間でしたが、ちょっと楽しい時間でした。
このサインが本物だとわかったので、この本は大事に取っておこうと思います。
私は「浅野忠信」氏が好きです。
このサインを書いたわずかな時間でも、浅野さんの時間がこの本には流れています。
ほんのわずかですが、繋がれたような気がして嬉しいのです。
古本を買う楽しみ、こんなところにもあるんです。