ジオラマ 波型トタンの塗装とサビ(ウェザリング)に関する健忘録。

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人生初のジオラマ作り

忘れないうちにメモをしておこうと思います。

僕は今、ジオラマに取り掛かっています。人生初の作品です。

ジオラマ 錆びた波型トタンの表現

波型のトタンが錆びた様子を表現したくて、まずは、どんな色のトタンがあるのかを調べ、それに近い色を作りだし、金属板に塗装しました。

それを波型に加工するところまできて、いよいよ錆び塗装です。

一番左が、錆び塗装をする前です。

トタンの端切れを、どのように錆び塗装したらよいのかいろいろテストしてみました。

僕的には、左から二番目が好きです。

どうしてかというと理由は不順で、錆び塗装してやったぜ!という僕なりの力作だからです。

ジオラマ 僕の師匠の言葉 塗装編

ここで、師匠の言葉を思い出しました。

そこにその建物があるかないかわからないくらいの存在感が本当のリアル。

確かに、左から二番目のような方法で全てのトタンに錆び塗装を施したら、そんな建物が街の中にあれば、目立って仕方がありません。

自然と街に溶け込み、そこに建物があったのかどうかも思い出せないほどの存在感で丁度良く、それこそがリアルを切り取ったジオラマというものなのです。

そこで、左から三番目以降で試行錯誤してみました。でも、どうも違う気がしてなりません。
また、なんとも物足りなさを感じてしまいます。

実際、街に出歩き、同じような色のトタンはどういった色の錆が出ているのかを観察しました。トタンにできる錆びは、どのように広がって、どのような部分が濃くて、どういうところにできるのか、それは何色なのかをじっくり観察しました。

そして、本番の塗装を行いました。

  

それほど汚れてはいないし、錆びたトタンという存在感もあまりない。

きっと、これくらいが実際の街の中にある建物だと思います。
これより古い感じのものは、きっと撤去かメンテナンスをされるだろうし、新しいと情緒がありません。

足りないくらいでやめる。」というもう一つの師匠の教えも思い出し、このくらいでやめてみました。

もの足りないくらいでやめることは、自然に街に溶け込む丁度良い姿なのだと思います。

ジオラマ その他ディテール

トタンだけでなく、枠組みの木材も、どういうところが汚れるのか、どういうところに多くのホコリがたまるのか、錆は裏面までどのように広がるのか・・・など、いろいろ想像して、液体や固形の塗料を重ねてみました。

本来、トタン部分は段ボールの波型の部分を利用すれば、塗装である程度ごまかせますが、僕は初心者で不器用なので、こういう部分は本物の金属を使って表現することでリアルさに近づけています。

釘は本当に打っています。

ただ、釘の大きさが、実際の縮尺とはあっていないのが少し残念です。

トタンに穴を開け、釘を短くして打ち込むという地味な作業ですが、当時の人が、どんなことを思いながら作っていたのだろうと想像しながら、ジオラマで再現することは、当時の人と交流しているようで楽しいです。

このトタンの壁にはホーロー看板が取り付けられる予定です。

ずっと眺めて、ノスタルジーに浸れるようなジオラマが完成するといいなぁ。

・・・つづく。