仕事60「鉄工所」編

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■ 60以上の仕事を経験した僕。

すごいでしょ?!

・・・と、自慢しても、単なる腰の落ち着かないヤツ・・・で終るのが世間。

でも、いいのだ!

きっと、何かの役に立っているのだから。

きっと、これから何かの役に立つのだから。

なにより、人生充実してる。

これだけ、腰が落ち着かなかったら、これはもはや長所。

環境適応力が優れているという事ではないか!?

・・・と、勝手に想っている今日この頃。

僕の経験した仕事を感想を含めて1つずつご紹介。

仕事内容と感想を綴るだけの大して面白くない記事ですので、お暇な時にどうぞ。

■ 大学卒業までに経験した仕事 (11/24)

鉄工所

大学の友達から誘われ、鉄工所でアルバイト。

友達と一緒に、夏のくそ暑い日々を鉄工所で過ごしました。

電気棒溶接、アルゴン溶接を間近で勉強させてもらいました。

アルゴン溶接のほうがより高度な技術です。

電気棒溶接は電気を通した棒がとけながら隙間を埋めて溶接していくのに対し、

アルゴン溶接は、稲妻と同じくらいの電気を流し、溶接したい接合部分を溶かし

ながら融合していく技術で、円を描くように溶接をしてゆきます。

あまり接合部分にアルゴンを当て過ぎると、穴があいてしまうため、薄いステン

レス同士を溶接するには注意が必要です。

どちらの溶接も電気が必要です。

稲妻くらいの電気を扱うので、漏電対策もばっちりです。

でも、時々、漏電によりしびれたことがありました(泣)。

あ、もちろん、免許を持っていない僕は、溶接の仕事はできません。

こうした溶接の理屈を教えてもらっただけです。

ある時、台風が上陸して、鉄工所が水び出しになりそうな時がありました。

これは大変!ということで、機材を高いところに上げて準備を整えたっけ・・・。

まず、電機工具類から!

商売道具ですし、漏電したら大変なので、優先的に非難。

その時、僕は気を利かせて、酸素ボンベのタンクの栓もしっかり締めました。

ガスボンベも同様に・・・。

もし、横倒しになってしまって、酸素やガスが漏れてはいけない!との思いで、

力一杯、栓を締めました。

台風が去り、機材をもとに戻しながら、例のボンベの栓を開けようとしたが、

全く開かない!!

社長 「おい!誰がこんなにきつく締めたんだ?!」ただならぬ様子です。

実は、コレ、非常に危険な行為だったみたいです。

少し表現は大袈裟になりますが・・・

炭酸のペットボトルをおもいっきり振って、硬く栓をした状態だったそうです。

ボンベの栓を緩めないと、どんどん危険な状態に・・・

ちょっとした亀裂がボンベにあれば、ドーーーン!!って状況でした。

ボンベの表面には、うっすらと水滴が・・・・

(丸一日、締めっぱなしだったからね)

この状態は、かなりヤバイらしい。

社長 「誰だ!?」

僕 「はい、僕が締めました。」

素人相手にしかることもできない社長は、

「いいから、ゆっくり緩めてこい。」と、ひとこと。

それにしても、本当に、こんなにきつく締めたっけ?

・・・というくらい硬い。 中の気体が外に出ようとする力が働きすぎて、

締めた時より硬くなっているようです。

一気に緩めることもできず、危険な状態が続きます。

結局、社長が経験と知恵で緩めてくれたのですが・・・

この時の経験が、すこしトラウマとなって残っています。

なんか、パンパンになったものが・・・ 風船とか・・・怖いんです。

まぁ、幼少の頃、風船がストーブに引火し大爆発が起きたという事故も原因ですが・・・

なんか、風船とか、怖い。

とにかく、いろいろ経験させていただきました。

専門用語や段取りの事。

普段使えないような機材や器具の使用。

一回、サンダーでバリを取っていたら、手の親指の爪を半分無くしてしまうこともあった。

これも怖かった。

よく使用していた機器はボール旋盤。

鉄に穴をあけるために使う機械です。

根気よくやらないと、”ヤキ”が回り、鋼鉄のドリルの刃が使い物にならなくります。

自分の趣味でDIY用の電気ドリルの刃を買いに行ったとき 、初めて、こういうドリルの刃が

高額な事に気がついたのだけれど・・・

鉄に直径3cmの穴をあけるための鋼鉄のドリルの刃が、ウン万円!

両面テープに見える普通のテープも1mで3,000円とか平気でするんです。

そんな道具や資材を使っていたんですね。

すごいです、この世界は。

・・・で、僕、何本、ドリルの刃を駄目にしたんだろ?

気の短い僕は、力一杯、ドリルを押し付けるわけです。

早く、穴を開けようとしてね・・・。

摩擦を抑えるために、固体の油を鉄ブラシで塗りながら行います。

けれど、力一杯、押しつけるものだから、どんどん熱が発生して刃も鉄も赤くなります。

そして、油に火が付きます!

ボッ!

実は、刃が真っ赤になった時点で、そのドリルはお釈迦です。 使えません。ゴミです。

ウン万円がパーです。

“ヤキが回る”=“使い物にならなくなる”はここからきている言葉だそうです。

まぁ、そんなことを知らない僕は、穴のあく速度が悪くなると、新しいドリルに交換する

わけで・・・・穴のあく速度が遅くなると言うことは、ドリルの刃に焼きが回ってしまっ

たと言うことで・・・何本もダメにしていたんですね・・・

本当に申し訳ございませんでした。

僕の仕事は、穴あけと、あいた穴の淵を一回り大きいドリルの刃でほんのちょっとだけ削る

ことでした。 淵をそのようにして加工することで、締めたボルトやナットがずれたり、緩ん

だりしにくくなります。

3cmくらいの厚さの鉄板に、4か所の穴あけと両面8か所の縁取り。

40枚くらいを黙々とやっていました。

工場内はとても暑く、機械熱で地獄のようでした。

作業用つなぎと鉄板の入った安全靴、革手袋といった姿で過ごした1日のお値段・・・

何と、10,000円! 10日くらいの勤務で10万円。

これを、その年の秋の北海道旅行に使いました。

ここで一緒に働いた同級生のことを、社長は、しっかりしていると褒めていました。

ある時、仕事の帰り道、社長と3人でパチンコ屋に入りました。

もちろん社長のおごり。

一人2,000円をいただいて、それぞれ暇つぶし。(台風で早引きしたんだっけなぁ?)

僕は、早々に使い果たし、ぶらぶらしていると・・・

社長 「あいつは、1,000円だけやって、”外で待ってる”って言って、出ていっ

たぞ。」 と、社長に言われました。

ダイビングのお店を持つことが、同級生の夢・・・でした。

そのための貯蓄なのかは分かりませんが・・・

やられた! とか、しっかりしているなぁ! とか、そんなのあり!?とか・・・

当時の僕は複雑な気持ちでした。

だって、一緒にパチンコをやろうと誘われて入ったのに、そうしていただいたお金を

半分持って帰ることは、よくないという変な気持ちがあったからです。

そんな対処方法は想定外だったというか・・・当時の僕には思いつくわけもなく・・・

さすがに、世間慣れしている奴だったな。

だてに、大学生ながらにコーリャンパブの副店長まで任されないよな。

働く韓国人の面接で学校を早退することだってあったからなぁ。

その同級生は、オーストラリアでダイビングの腕を磨き、現在、恩納村でダイバーズ

ショップを経営しています。 さすがだよ!

他にもいろいろやっているようで、社長が褒める理由もうなずけます。

もしかすると、社長は・・・

今、成功している同級生の素質までも、その当時に見抜いていたのかもしれないですね。

そんな社長は、今は廃業してしまい・・・

同級生が連絡を取っても電話に出てくれないそうだ。

同級生曰く、

「プライドが高い社長だから、きっと今の姿を見せるわけにはいかないんだよ。」

・・・だって。

僕も、そう思うよ。

その社長は、たたき上げで頑張ってきた人だから・・・。

喧嘩っ早くて、刑務所? 留置所?? に入っていた時もあるとか・・・

人情味の厚い、今ではめずらしいタイプ。

刑務所?留置所??の件にしたって、

本来、ひったくりかなんかの泥棒を捕まえようとしたら、突然ナイフを抜いてきて・・・

取っ組み合いの末、そのナイフを取り上げて・・・

「刺すっていうのは、こうするんだ!」

って相手の手を刺したという、正義なんだか、正義じゃないんだかわからない理由。

それで、刑務所?留置所??にいたらしい。

学校は中学卒業?だったかな。

結構、それ根に持っていたなぁ。

僕が鉄の板に穴をあけるとき、ポンチでマークを打つのね。

そのポンチにドリルの先を当ててから穴をあけ始めるから、ドリルの刃先がツルツル

滑って、違う場所に穴が開かないってわけ。そのポンチを打つ場所は、設計図を元に

計算で出すんです・・・・当然ですが。

コンパスで半円を描き、交差した上下を結ぶと直線が出来ます。

んーーー、懐かしいですね!

そうした算数の組み合わせで、どんどんポンチを打っていきます。

なれない僕は時間がかかります。

社長は早い!

もたついている僕を見ては、

社長 「俺は中卒だけど、お前そんなこともできないの?大学生だろ?」

なんて、よく言われていました。

僕 「僕、文系なんで・・・」

と、言い訳をしていました。

そんな算数も、ろくに出来ない文系の僕が、この2年半後に、大学を失業してプログラマー

の仕事で新社会人になろうとは・・・誰も想像がつきませんでした。

以上・・・・オノマトペ。