【センドク】読書ノート 54冊目|「凹まない」技術

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

参考になるかどうかはわかりませんが、読んだ本の感想などを書いています。
結構、好き勝手なことを書いています。ネタバレもあります。

40代後半まで読書嫌いできた私ですが、2018年9月に読書を始めました。
そんなきっかけはこちらです。

————————————————-

2024年1月19日に、私の不注意からブログのデータを全部消す!?という失態を犯してしまい、なんとかデータの復旧はできたものの投稿日時がすべて”2024年1月19日”となってしまいました。

読了本だけでも読んだ順番ごとに並ばせたい!
…と、架空の投稿日時を登録しながら、記事の並べ替えを行いましたので、記事の投稿日と「読了日」が違うこともありますがご理解ください。
————————————————-

せっかくの機会なので、過去の記事に対しての「てこ入れ」および「読書感想などの追記」を行っています。

読書ノート

タイトル名:「凹まない」技術

著者:西多昌規

読了日:

鬱を経験した僕にとって、もうあんなことにならないためのノウハウがあると思って購入しました。

しかし、これは推測だけれど「鬱」を経験したことがない人が、いくら凹まない方法を書いてもそれは説得力がないということです。

ドッグイヤーを見返すと、そこのページには結構な書き込みが残っている。
もちろん僕の。

それを読むと、反論めいたものや、批判が多い。

結果的にためになったところはない。
「鬱」克服のために自己流でしてきたことが本書でも取り上げられています。
『それはやった!それもやった!』という本書の内容とかぶる項目がとても多いので、我ながらすごいなぁと感心することしきりでした。逆に、著者に対しては、それくらいしかアドバイス出来ないの?という感じでした。

「鬱」経験者の僕がやってきたことと、著者が言っていることは同じ事が多いので、本の内容は「正解」と言えば正解です。
けれども、本の内容は、画期的な凹まない方法といえるものではありませんでした。

それでも、文句を言いながら読み進め、読み返したなかに参考となる考え方がいくつかみつけることができました。とはいえ、それが”凹まないための方法”なのかというと、少し遠い気がします。
一応、ご紹介します。

■ 休日の過ごし方

どういう休日の過ごし方がいちばん「ヘコむ」かを考えて、少しでもそうならないように行動すれば、まずまずと言っていいのではないか?

■ 言葉の使い方

・「有給」を「不在」と表現する。
・「人間関係の整理」を「人間関係から飛び出す」と表現する。
・「逃げ・撤退」を「戦略転換」「発展的解消」と表現する。
これは戦争時の軍幹部がよく用いた表現だそうで、軍幹部は「撤退」という表現を嫌いこのように表現しました。結果、自決で命を落とす日本人がいる傍らで、軍幹部レベルはちゃっかり本国に戻っていました。

少しだけポジティブになれそうな気がしました。

■ 答えのないものには、答えを出さない

日本人は受験競争の影響で「正解を求める」というクセがついてしまっている。だから正解がないと不安になる。早く答えが欲しいと焦る。(まさに僕がこの本に答えを求めていた)

これは所ジョージの名言だけど、”それが答えなんだ。答えに対してなぜそれが答えかと探しても、答えなんだからそこから先の答えは見つからないんですよ。”ということと一致する。

そんなことが、この本でもみつけることができて、少しうれしい。

答えが無いとあきらめる。
あきらめるという言葉はネガティブなイメージがあるけれど、この本では仏教用語を持ち出して「真理をあきらかにする」という意味があり、「諦」の字は「真理を観察して明らかに見る」という意味も持ち合わせていると説明している。

真理を観察する・・・観察するために、一旦離れるということ。離れて観察することは、ネガティブではないよね。大きく距離をとって、遠~くの方から、気が向いたらチェックするくらいの距離感で・・・こういうのは鬱の人にとっては重要かもしれない。

凹んだ人の凹み解決法のすべてではないけれど、僕が鬱のときには、あきらめるということはなかなかできなかったことです。考えることをあきらめることができないのが鬱の特徴の一つだと思います。

■ ボーっとすること

何もしないでボーっとしていると、何かをしなきゃ!という気持ちが出てくるそうです。ボーっとしてみることで、やる気や次にやることが見つかるというのは、勉強になりました。

このくらいかな、この本から得たことは。

読書に関する記事