家で作る「きれいな氷」の限界・・・ここまでしか綺麗になりませんでした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

普通の水と沸騰させて冷ました水

僕のお店でもきれいな氷の作り方を紹介しています。

多くのネットでも書かれているように、不純物を少なくして透明度を上げるためには

一旦、水を沸騰させて、それを冷ましてから凍らせるとよいとされています。

そして、ゆっくり凍らせることで不純物が氷の中に閉じ込められにくくなる・・・

そのためには、発泡スチロールなどの容器に入れると凍る速度が遅くなり綺麗な氷

ができやすくなるとも書かれています。(当店でもそのように紹介)

実際、その通りにやってみました。そして、比較してみました。

どちらかというと、普通に冷凍庫に入れただけの方が綺麗な気がする・・・。

ただ、どちらも氷の中心部に気泡や不純物が残り、白っぽくなっている。

もっと、ゆっくり凍らせる

冷凍庫に入る発泡スチロール・・・

この発泡スチロールだって、本当はこんなに都合よく家庭にあるわけがない。

寸法を測って(有)前田商店から購入したものです。

前回は、製氷皿をそのまま発泡スチロールに入れてみたけれど、今回は、製氷皿を

プチプチで覆うようにして、発泡スチロールの中にセットしてみました。

ガムテープで少し浮いていたふたを押さえます。

だいたい2日くらい放置したと思います。

ドキドキ、期待に胸高まり・・・冷凍庫から取り出します。

しっかり凍っているようです。

製氷皿を開けてみます。製氷皿はこちらで販売しています。

お!?

いいんじゃないの・・・?

わずかながら白っぽい塊が減ったような気がします。

グラスに入れてみます。

なかなか雰囲気がります。

お酒を夜な夜な楽しめそうです。

しかし、綺麗な氷を期待して製氷皿を購入する人たちは、こんな程度は綺麗とは

認めてくれないと思います。バーで見かける綺麗で丸い氷をイメージしています。

ああいうバーの氷は、専用の氷で作られています。

そもそも、そこを最終目標としても無理があるのですが、それでも、もっと綺麗

な氷を家庭用の冷凍庫で作れないのか?

もう一度作り直してみます。

もっと、もっと、ゆっくり凍らせる

発泡スチロールに水を張り、そこに沸騰して冷めた水を入れた製氷皿を入れてみる。

これにより、すべて凍るまでに4日以上かかりました。

すでに4日目でしたがご覧の通りです。

全てが凍りきらず、水の動きがわかります。

あと1日だけ・・・冷凍庫に戻してみます。

そして、取り出すと・・・

発泡スチロールに張った水は、かなり綺麗に凍っています。

やはり、中心部分は気泡と不純物で白いですが、どうなることか?!

そして、製氷皿を取り出します。

ハンマーで周りの氷を叩いて割り、製氷皿を取り出しました。

恐る恐る・・製氷皿を開けて氷を取り出すと・・・

やはり、気泡と不純物がありました。

最初に作ったころのものと比べると、明らかにその白い塊は小さく、ほかの

部分は透き通っています。しかし、完全に透き通った氷にはなりませんでした。

家庭で作れる透き通った氷の限界はここだと思います。

発泡スチロールまで使ったのに・・・残念。

「綺麗な氷」の概念は人それぞれです。

家庭でこれだけのものが作れれば大満足の人もいれば、これで奇麗なの?という

人もいます。今まで、そこの境界線として、お見せできるサンプルがありません

でしたので、今回の報告を参考にしていただけると幸いです。

結論:家庭でこれ以上綺麗な氷は作れない

もちろん、氷以外にも製氷皿は大活躍します。

氷のように透き通っていなくても、作るもの次第ではとっても素敵なものが作れます。

「氷」以外のものなら、こうなる

シリコンの製氷皿は耐熱温度が約230℃。

これを利用すると、鉛を流し込むことも出します。

キャンドルも、ドクロがだんだん溶けていく様子がリアルでGOODです。

全般的に製氷皿といっても、氷以外にグミやゼリーといったお菓子作りに利用でき

使用用途が広いのが特徴的です。

レジンのアクセサリーを作ったり、スマホカバーのアクセにしたり・・・。

1枚持っていると何度でも楽しめます!