物に、人に、その向こうの時間を見る。ということを心掛けたいと思う、このごろ。

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最近、物を値切ろうとする人を見ると腹が立ちます。

自分の気持ちを分析すると、値切る行為に腹が立つのではなく、

やみくもに値切っている人に腹が立つのだと分かりました。

「負けて!お願い!」を連呼する客。

相手にも生活があります。

赤字で販売するわけがありません。

それでも、売れないよりは売れた方が良いので、ぎりぎりの値段で

提示してくれますが・・・

「もっと!お願い!安くして!」

・・・と、その繰り返し。

僕は、そんな人に腹が立つようです。

■ 商品から相手の生活を想像してみる癖をつける

これは、なかなか難しいのですが、相手の立場に立って考えるということの

応用のようなものなので、できない事はないと思います。

例えば海外旅行先で、露天商を相手に購入する時・・・

家族構成

相手に家族がいそうかな?何人家族かな?

この商品を売ることで、どれくらい利益有るのかな?

何個くらい売れるのかな?

1日どれくらいの売上かな?

その利益で今日の夕飯、家族全員が満足できるかな?

そんな風に考えると、どこまでも値切るという事はなくなります

手作りかな?工場生産かな?

手作りなら、1日どれくらい作れるのかな?

材料費は?

工場生産なら、仕入れはいくらかな?

利益はどれくらいかな?

そんな風に考えると、どこまでも値切るという事はなくなります

商品から相手の生活を想像する

子供が泣いても、奥さんと喧嘩しても、コツコツ作ったのかな?

いつか成功する!そんな風にコツコツと頑張っているのかな?

1つ1つ心を込めて作っているのかな?

家族を巻き込んで、一所懸命作っているのかな?

そんな風に考えると、どこまでも値切るという事はなくなります

相手や商品から、こうした奥行・・・時間というものが見えてきます。

その人の生活や商品が完成するまでの奥行き(時間)を理解しないで、表面的に

「安くして!安くして!」という人に腹が立つのだと思います。

時間を感じる練習

朝、顔を合わせた同僚も朝起きて身支度をして駅まで歩き電車に揺られ・・・

ここまで到着したという事を想像する。

壁掛け時計を見て、こういうデザインにするまでの企画会議が行われた事、

その材料を手配して工場に依頼した人がいること。

工場で組み立てている人がいて、トラックで納品する人がいること。

それら一人一人も、朝起きて家族と朝食をとり、身支度をして、それぞれの

仕事場に向かい働いている事。

実に多くの人の生活や時間が見えてくると思いませんか?

僕は、こういうのがキライじゃないので、楽しく想像します。

価格交渉にもコツがある

色々と想像がつくと、商品価格に対して”ここは利益乗せすぎでしょ!?

という部分が見えてきます。

その商品が生まれるまでの人件費や材料費・・・そして利益。

そして、人件費などを想像することで、どこをどのように工夫すれば、利益が

もっと出るのではないかという発想が生まれます。

その発想を相手に伝えるだけです。

そして、今後は、同じ販売価格でも、もっと利益が出るので、今回の僕の分は、

今後、節約できるであろう必要経費分とこのアイデアに対して価格を交渉します。

やみくもではなく、理路整然と交渉します。

商売はお客様が気持ち良くなるのはもちろんですが、売り手も気持ち良くなって

貰いたいですよね?あの人に売って良かった!と思えるようなお客に、僕はなりたい

なぁ。

・・・・オノマトペ。