僕の知り合いに台湾人のライ(頼)という人がいます。
もうしばらく会っていなかったのですが、先日の台湾旅行で急に会いたくなってしまった。
実は、聴きたいことがあったからです。
台湾の故宮博物館では「白菜」と呼ばれる翡翠の彫刻が展示されています。
「白菜」
天然の翡翠と玉の混ざり具合を巧みに利用した繊細な彫刻です。
翠玉巧彫の最高傑作と言われています。白菜の上にとまっている虫は、多産を象徴するキリ
ギリスとイナゴです。この作品は、紫禁城内の永和殿に安置されていたものです。
そこは光緒帝の妃であった瑾妃の寝宮であったことから、清らかさを象徴し、多産を願う瑾
妃の嫁入り道具だったのではないかと言われています。
実は、そうではないかも?
という「説」を旅行中のガイドさんから聞きました。
それは・・・
「白菜」という野菜は体を冷やす野菜に位置付けられます。
冷やすことは体にはよくありませんので、表向きは多産を願う瑾妃の嫁入り道具として作ら
れたものだと伝えられていますが、実は、多産を願う物ではなかったのかもしれないという
のです。
その真偽を確かめたくて、ライさんに会いに行きました。
この話をすると、ライさんは驚き感心していました。
他にもいろいろと、そうした逸話のような話を2つばかり伝えて、真偽を問うてみましたが、
どちらもわからないということでした。
しかし、自宅に帰る道すがら、気が付きました。
相撲のことを聴かれたら、日本人全てが詳しく説明できるわけではない。
それと同じで、台湾人だからといって、故宮博物館に展示されている品々にまつわる逸話を
知っているというわけではない。それなのに、知っているに違いないと決めつけて、会いに
行くんだから・・・僕もバカだよね。
それでも、久しぶりの再会にあっという間の2時間。
とても楽しかったです。
このご縁を大切にしたいと思います。
・・・・オノマトペ。