昔から本を読むのが苦手
ここ最近の5年間で本というものを1冊も読んだことが無い。
多分、生まれて49年間、20冊も読んでいないと思います。
昔から、本を読むことが遅く苦手です。
最近、なぜ、読むのが遅いのかが分かりました。
僕は、文字に対して感情移入をすることが下手くそで、主人公や登場人物のセリフに対して
その切り替わりが遅いために、読むのが遅いのだと気がつきました。
感情移入をしないと、本を読んでいてもつまらないものです。
ただ、読み進めていくと登場人物の感情の変化というものもあります。
そうなってくると、どうしてそんな風に感情が変化したのかを、前のページに戻って確認を
することもしばしばです。
当然、1日に読めるページも少なく、翌日、続きを読もうとしても、登場人物の感情のおさ
らいをしないと、新しく読み進められないので、どんどん読み進められるページが少なくな
ります。遂には、本は苦手となり、先述の通り、5年で1冊も読んでいないという状況になり
ました。というか、人生で小説や啓発というたぐいの本をぜんぶ合わせても20冊を超えてい
ないと思います。
それが、この1ヶ月で3冊の本を読み、4冊の本を購入するという・・・自分でも驚く行動に
出ています。
なぜ、急に本を読みたくなったのか?
きっかけ
本を読まないので、本屋に行く時は、大抵、奥さんが本屋にいく時についていきます。
暇つぶしに、適当にぶらぶらしていると、誰かが立ち読みして、戻さないままになっていた
本・・・「下町ボブスレー」という本が目に止まりました。
小さな町工場が世界最高峰の「BMW」「フェラーリ」に挑む!という帯文字にすっかり惹
かれ、手に取っていました。
下町ボブスレー 東京・大田区、町工場の挑戦 [ 細貝淳一 ]
ここには、ひとりの気持ちが伝線していく様子が書かれています。
そして、世界という舞台に飛び出していく!
こういうことは映画の世界だけだと思っていました。
しかし、自分の住む町のすぐ近くで実際に起きている!
ここに、自分の気持ちを奮い立たせる何かがあったのだと思います。
そして、そういう熱意で頑張っている方々の偽りのない歴史を読みたくなりました。
成功までの流れを疑似体験することで、自分も成功させたい!
そんなヒントを探すように、本に興味を持ち始めました。
おそらく、年齢的なものもあると思います。
自分の生きてきた苦労やその裏にある気持ち・・・・
そういうものが沢山出来たからこそ、本に登場する人物たちと気持ちがリンクするのだと思
います。一人じゃない・・・僕と同じなんだ!そう勇気づけられ、次は自分の番だ!とエネ
ルギーをもらえるからだと思います。
そうなってくると、どんどん本を読みたくなってきます。
ものづくりや自己啓発といった類の本が自分には読みやすいです。
登場人物とリンクしやすいですから。
ただ、すべてを真に受けるのではなく、影響される部分もあれば、そういう人もいるんだな
ぁ~と、客観的にとらえ、スルーするという部分もあり、本の読み方も大人になっています。
最近ではSNSという便利なツールがあります。
下町ボブスレーを読み終えて、登場人物の名前をSNSで探すと、今、正に本の中で活躍して
いた人が、目の前で日々の苦労話などを更新しています。すぐさま、繋がりを求め、何人か
の方とはお友達にならせて頂きました。こういうことが、本当に嬉しいです!
子供の本嫌いの原因
前置きが長くなってしまいましたが、僕の経験から考えると、お子様が本を読むことが嫌い
なのは感情移入や登場人物に対して感情の切替がすぐにできないからなのかもしれません。
逆に言うと、とっても深くまで感情移入が出来るからこそ、早く読むことができないのだと
思います。
深く感情移入が出来るという事は、相手の立場になって深く考えられるという事です。
このことって、大人になって、とても重要な事だと思いませんか?
僕は、母親に「本は楽しい!色々な人の人生を経験できる。」と教えられましたが、子供に
とっては、自分の経験値がほとんどない状況で、登場人物と同じ気持ちやリンクするという
のは不可能だと思います。色々な人生と言われても・・・・という感じです。
子供が本を読むときは、想像という力が必要になってくると思います。
子供ですから、読む本は童話や絵本となります。
絵があれば、想像のキッカケになりますが、文字だけの童話は想像力の無い僕にとっては苦痛
でしかありませんでした。
読み出しの部分だけでもいいから、親が空想の世界をイメージさせてくれたら、楽しく読め
たかもしれません。
そうやって想像のコツさえつかんでしまえば、あとはどんどん楽しくなったかもしれません。
是非、子供の想像力をかきたてるキッカケを与えてあげてください。
大人になれば、想像の本ではなく経験にリンクする本が好きになると思います。
今、僕がそうであるように。
・・・・オノマチペ。