参考になるかどうかはわかりませんが、読んだ本の感想などを書いています。
結構、好き勝手なことを書いています。ネタバレもあります。
40代後半まで読書嫌いできた私ですが、2018年9月に読書を始めました。
そんなきっかけはこちらです。
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2024年1月19日に、私の不注意からブログのデータを全部消す!?という失態を犯してしまい、なんとかデータの復旧はできたものの投稿日時がすべて”2024年1月19日”となってしまいました。
読了本だけでも読んだ順番ごとに並ばせたい!
…と、架空の投稿日時を登録しながら、記事の並べ替えを行いましたので、記事の投稿日と「読了日」が違うこともありますがご理解ください。
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せっかくの機会なので、過去の記事に対しての「てこ入れ」および「読書感想などの追記」を行っています。
読書ノート
タイトル名:貧困のない世界を創る
著者:ムハマド・ユヌス
読了日:2019年12月6日
全体的な感想
この本から気付かされたことは、ひとつだけです。
それは、この本の中に書かれている思想でビジネスをするということは、すでに私の中にあるということでした。
どうりで、ピンとくるような発見や目新しさ、心が揺さぶられるようなことがないわけです。
途中、ソーシャル・ビジネスというものを何度もネットで検索しましたが、ビジネスの思想ばかりがヒットするだけで、どういう形態なのか見つけられず苦しんでいました。
この本を読めば、貧困のない世界がくる!そして、そういう世界の実現のためには、このようなビジネスをすればいい!という答えを探していた私には、なんとも見当はずれな一冊となりました。
ビジネスに対して、思考から変えて取り組むことで貧困が無くなるということを実践してきたドキュメントとこれからの構想が書かれています。
私としては、とはいえ、どのようにしてそのソーシャル・ビジネスの資源=タネ銭を作ればいいのかということを知りたかったわけですが、その部分は・・・そういう思想で取り組めば、人はきっと支援してくれる・・・というようなぼやけた輪郭しかつかめませんでした。
翻訳が下手なのか、著者がしつこいのかは分かりませんが、同じようなことを例を代えて何度も登場する文章に苦痛すら覚えます。
すでに、私のなかにあるビジネスに対しての取り組みについて書かれているので、それも手伝ってか退屈な一冊でした。
この本からすると、私のやっていることは、恐らく日の目を見ないくらい途方もない時間がかかるということです。なぜなら、著者のように素晴らしい人物ですら大企業も巻き込んで30年以上かかっているのです。
しかし、このソーシャル・ビジネスの思想は大切です。続けたいと思います。
繰り返しになりますが、とても残念なのは、そのビジネスを成功させるためには、ハートも大事だけれど、どのように実践的に動けばよいのかが書かれていないということです。
読み込みが浅いせいもあり、気がつかなかったのかもしれません。
しかし、それを言うなら”読者に理解してもらってこその「本」であるべきだ”と言いたい気持ちが残る一冊でした。
ひとつだけ良かったところをあげるなら
ビジネスって、みんな私と同じような考えで行われていると思いました。
しかし、そうではなかったのですね。
私自身が会社の本音と建て前、経営方針に納得できずに会社を転々としてしまったのが分かった気がします。つまり、多くの会社は私の理想とするビジネスのやり方ではなかったのです。
その理想こそが、ソーシャル・ビジネスという考え方で運営される会社なのです。
私は、そういう会社に就職するか、そういう会社を作ることが合っているのだと思います。
漠然としていますが、そんなことに気付かされたことは、この本からの収穫です。