【センドク】読書ノート 316冊目|誰からも「気がきく」と言われる45の習慣

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

参考になるかどうかはわかりませんが、読んだ本の感想などを書いています。
結構、好き勝手なことを書いています。ネタバレもあります。

40代後半まで読書嫌いできた私ですが、2018年9月に読書を始めました。
そんなきっかけはこちらです。
————————————————-
2024年1月19日に、私の不注意からブログのデータを全部消す!?という失態を犯してしまい、なんとかデータの復旧はできたものの投稿日時がすべて”2024年1月19日”となってしまいました。
読了本だけでも読んだ順番ごとに並ばせたい!
…と、架空の投稿日時を登録しながら、記事の並べ替えを行いましたので、記事の投稿日と「読了日」が違うこともありますがご理解ください。
————————————————-
せっかくの機会なので、過去の記事に対しての「てこ入れ」および「読書感想などの追記」を行っています。

読書ノート

タイトル名:誰からも「気がきく」と言われる45の習慣

著者:能町光香 (著)

読了日:2022年5月23日

この本を購入した理由(私が知りたかったこと)

私自身のことを分析してみると、至らぬ点も多いのですが、わりと「気のきく」タイプに入ると思っています。
至らぬ点は何なのかを知ることができたらよいなぁ…と思い、購入してみました。

私の感じた著者の言いたいこと

コミュニケーションは人の観察にあり。
人の観察をすれば、相手がどうしてほしいのか、何が不満なのかといったことも見えてくる。
さらには、そうしたことを先回りしてコミュニケーションをとり、小さなことを長く積み重ねることで、「気がきく」と思われる… ということらしいです。

全体的な感想

最初に感じたのは、表紙にかかる帯に対する違和感でした。
裏表紙にかかる帯には、他の本の宣伝が書かれています。
これも良い意味でのおせっかい、そして、著者同士の仲間に対する気遣い…
つまりは、気をきかせたのだと理解しようとしました。

けれども、これからこの本を読もうとしている人に他の本を薦めてどうするの?
という違和感の方が勝りました。

そんな違和感のまま読み始めた本ですが、読めども読めども気をきかせるポイントが登場しません。私は、○○をして気を利かせよう!という項目が、この本にはいくつもあるものだと勘違いしていました。

社内でコミュニケーションをうまくとるためのハウツー本、悪く言えば、出世するためのマナー本のようにしか思えませんでした。

組織に身を置きたくないという人でも参考になりそうな個所はありますが、主に組織内での立ち居振る舞いについて多く書かれています。

結局、最後まで読んでも気をきかせるポイントはここだ!という明確な項目がありませんでした。きっと、気をきかせることはコミュニケーションであり、コミュニケーションは人間観察であり、人間観察においてその人が必要としていることをしてあげれば、気のきいたことをしたことになる… ということなのだと思います。
だから、これといったポイントがなく、あたりまえのハウツー本に見えるのだと思います。

さて、本文ですが…
太字にマーカーの引いてある部分を補足するために、著者の体験・経験シーンが文章で表現されています。太字のマーカー部分だけを読めば十分ですし、著者と同じ経験をして何らかの教訓を得た人には読むことすら必要ないかもしれません。著者の経験で特別なものは少なく、人生のヒントとなるような教訓も少ないと思いました。

当たり前のことを当たり前に… ということなのかもしれません。

この本は横書きでノートをイメージしたつくりとなっていますが、紙の質も荒く、とてもチープです。個人差がありますが、本書の内容もタイトルとのギャップがあり、残念でした。
また、これを読んでも気のきく人間になれるとはとうてい思えませんでした。

本を売るための仕掛けにハマったと考えざるを得ません。
そう考えると表紙にかかる帯に他の本の宣伝があるのも、ある意味納得ができます。

ひとつだけ良かったところをあげるなら

152P

コミュニケーションが上手な上司は、人と話をするときやお願いするとき、常に自分から動きます。

確かに、います。「○○さん!」というだけの人。
要件も言わず、呼び止めるだけの人。
そうして、相手が自分のところに来てくれるまで何も言わない。
こういう人は、嫌われています。

けれど、気がきくと言われる習慣とは遠い気がする。

読書に関する記事