半沢直樹
言わずと知れた大ヒットドラマ。
倍返しでぎゃふんと言わせるところなんかは、現代ドラマの水戸黄門です。
ドラマはドラマとして、純粋に楽しみ、自分の人生と重ねる必要もないのだけれど…
いろいろ現実と比較し考えてしまいました。
半沢君の人生
半沢訓生の人生は、常に「戦い」、「戦い」の人生です。
”やられたらやり返す。”
きっと、頭取になっても… ずっと、ずっと、そういう人生なんだろうなぁ。
現実の世界
「半沢直樹」。見ている側はスッキリします。
だって、自分にできないことを半沢君がびしっとやり返してくれるのだから。
けれども、現実の世界にも… 少なからず、こういうタイプは実在します。
私も若い頃はそういうタイプでした。
でも、最近、分かってきたことがあります。
それは、そういう仕返しをすれば、同じ仕返しが自分に巡ってくるということです。
ご年配の方々から、特にこういうことを聞くことができます。
私よりも人生経験豊富な方たちが言うのですから、きっとそういうものなのだと思うし、私自身もそういう経験をこの歳になって、ちらほらと経験するようになってきました。
きっと、そういう「因果応報」的なものは確実に存在しているのだと思います。
だから、何かされても仕返しはしない。できるだけそういうふうに行動しています。
仕返しをしないということで得たもの
仕返しをしないことで、常に戦う(戦闘態勢の継続)という状態から解放されました。
私にとって、とても良いことでした。
限りある人生。
人生は寿命、寿命は刻々と減っていく時間です。
『やられたからやり返し、やり返したからやり返される。』
…ということばかりに、自分の時間を使ってはいられないのです。
やり返さなくても自然にそのようになる
やり返さなくても、そういう会社(人)は無くなるようにできている。
確かに、どんなにひどい会社でも、その会社がなくなってしまえば、そこで働く人たちは路頭に迷い生活に困窮してしまいます。
けれども、そういう会社の代わりに新しい会社が生まれれば、そこに新たな雇用が生まれます。
人間の数が一定値であるとするならば、雇用が生まれることで再就職は可能になります。
悪い会社は、人員を削り、3人でやる仕事を1人に任せます。
任せられた人の賃金は3倍はならず、得た利益はすべて自分の懐に入れていきます。
そういう会社は、自然に任せ、潰れるのを待てばよいのです。戦わなくてよいのです。
そういう会社が潰れれば、新しい会社が誕生します。
悪い会社でも潰れたら困る会社もあるわけで、そういうところを補うまっとうな会社が生まれれば、その会社はすぐに社会に受け入れられるからです。
新しく生まれた会社が、3人でやる仕事に対して3人を雇うようであれば、今より再就職が簡単になるわけです。
もし、新しい会社も悪い会社なら、すぐに潰れると思います。
まっとうな会社が生まれるまでこのことは繰り返されます。
だから、結局、誰かが何とかしなくても、世間の「念」「常識」「神秘的な良い力?」が自然に働き、悪いものは無くなるのです。そして、そういう人たちは、あとで騙されたり、辛い経験をするようになっているのです。
私にできることは、そういう会社や人に対して、逆らわず受け入れ「念」を送るだけです。
「良い会社が生まれ、良い人たちを雇い、繁栄しますように」…と。