■ 60以上の仕事を経験した僕。
すごいでしょ?!
・・・と、自慢しても、単なる腰の落ち着かないヤツ・・・で終るのが世間。
でも、いいのだ!
きっと、何かの役に立っているのだから。
きっと、これから何かの役に立つのだから。
なにより、人生充実してる。
これだけ、腰が落ち着かなかったら、これはもはや長所。
環境適応力が優れているという事ではないか!?
・・・と、勝手に想っている今日この頃。
僕の経験した仕事を感想を含めて1つずつご紹介。
仕事内容と感想を綴るだけの大して面白くない記事ですので、お暇な時にどうぞ。
■ 社会人になってから経験した仕事 (4/14)
小中テスト採点スタッフ (採点係、カウント係)
小学校や中学校で行われるテスト。
筆記の統一テスト!
学校ごとに分けられた段ボールの山。
学校は、学年ごとに分けられており、教科ごとにも分けられている。
担当する学年と教科の回答用紙の束を持ってきては、生徒さんの回答を1名ずつ目視で
採点していきます。
理科!
なぜか、僕は理科班に配属。
これが因果応報というものなのか?
小学校からずっと理科が嫌いでした。
大学受験は私立文系を選んだ・・・理科が嫌いだから。
その苦手を克服せよ!という天からのお達し。
小学校1~6年と中学1年の回答用紙を採点しました。
「字」 汚ぇ~! 基本、読めません。
めいっぱい推測脳力を働かせます。
この子は何を言いたいのか?
でも、あまり汲み取りすぎてもいけません。
小学1年生でも、ちゃんと字が書けるのだから、あまりにも汚く、読み辛い回答の場合
は「×」。なんとか読めそうな回答でも、ときによっては「×」です。
「れ」が書けない子供、「い」が「り」に見える子、「ち」が「き」みたいになって
る子・・・ いろいろ強烈です。
回答欄を最初から1個ずれてしまった子、横に回答しなければいけないのに、縦に回答
する子。折れ線グラフと棒グラフを間違える子。折れ線グラフの “点” が “どでかい”子。
消しゴムがなくて、唾で消そうとして紙に穴が開いた子。
「死にたい。」と回答してくる子。(こういう子は、別途先生方に報告をします)
特に、
“どうして○○なのかを述べよ!”的な問題の回答はすごいです。
自信満々で間違ってくれます。その発想がすごいです。
生徒の数だけ答えがある!
どこまでの解釈が「○」で、この単語を書いてしまったら「×」とか・・・
採点しながらルールを作っていきます。
4人くらいで1チームを作ります。
その採点チーム内でルールを共有することで、採点の基準に統一感が出ます。
そして、同じ学年、同じ教科を採点しているチーム同士でそのルールを共有します。
これにより、どんどん採点のスピードがあがってきます。
すべての採点が終わったら、自分が採点していない生徒の答案を採点します。
これは、すでに誰かが採点したものとなりますが、ダブルチェックを行うことで、採点
ミスを防ぎます。
「どーして、あたしは「×」なのに、あなたは「○」なの?」
なんていうことがないように、採点基準のルールの統一とダブルチェックを行うわけです。
トリプルチェックまで行う時もありました。
漢字の間違いは2画までとか・・・
2画以内だけれど、こうしていたらだめとか・・・
ひらがなだったらOKとか・・・
ときにルール同士で矛盾しあうこともたびたびありますが、そうやってこなしていきます。
だって、漢字を一生懸命書いたのに、ほんの少しの間違いで「×」。
ひらがななら「○」って、ちょっと、かわいそうですよね?
こういう矛盾は、いつもチームで話し合ってルール化していました。
ところで、被子植物と種子植物の違い、言えますか?
やごを入れた水槽の中に棒を立てかけておく理由がわかりますか?
国語と算数も少しお手伝いしましたが、これらの採点に比べたら、理科は楽!
国語や算数は採点が本当に大変です。
苦労した甲斐あって、理科、やっと克服できましたよー!
期間中、どのくらいの生徒さんを採点したのだろう?
途方もなく多いと思うんだけれど・・・赤のサインペン、どんだけ消費しただろう・・・。
判断に困る回答に付せんを貼って、あとでチーム内で確認。
付せん・・・どれだけ使っただろう。
10:00 – 18:00まで、椅子に座りっぱなしで採点。
眠気との戦い。静かな部屋で黙々と採点。
そういえば、小学校5年理科の採点チームの班長をやったこともありました。
僕が最終的に採点の基準を作るような立場です。
もちろん、チームメンバーの意見を聞いてまとめるので、独裁的ではないんですが・・・
眠気や責任・・・いろいろと大変でした~。
それでも、新しい仲間が増えた、楽しいお仕事でした。
・・・・オノマトペ。