あわや火災!集合住宅に住む我が家で、本棚の裏で知らぬ間に起きていた・・・
気が付かなければ、近隣にまで迷惑がかかっていました。みなさまもお気を付けください。
壁のコンセントには何W(ワット)まで挿せる?
一般的なコンセントに流せるアンペア数は15 Aまでです。
一般家庭用の電圧は100 Vです。 一つのコンセントで合計1500Wまで使うことができます。
つまり、この写真の場合は上下で合計1500Wずつということになります。
延長コードを使う場合は?
延長コードを使う場合、つなげた機器の合計W数が1500Wを超えなければOKです。
これは、機器を使う時に消費する電力を合計1500W以下にするということです。
身近な電化製品の消費電力はどれくらいなのか調べてみました。
携帯電話の充電 15W
DVDレコーダ- 10W
コンパクトデジカメ充電 3~4W
ノートパソコン 50~120W
テレビ 30型 70~100W
2つか3つの家電を同時に使用しても大丈夫な感じがします。
ところが・・・・
電子レンジ 600~1300W
トースター 1200~1350W
ホットプレート 1300~1500W
電気ポット 700~1000W
アイロン 1200~1400W
ヘアドライヤー 600~1500W
掃除機 1000~1100W
エアコン 45~2000W
IH調理器 3000W
「熱を発生」させる機器は、たくさんの電気を消費することが分かります。
これらを同時に使うことは、延長コードに負担がかかり発火する恐れが出てきます。
使用頻度と機器の組み合わせに、少々、頭を使うことになります。
生活面から調理機器の接続の組み合わせを見直す
延長コードにつないでいるだけでは1500Wを超えません。
しかし、機器を使用するときに合計1500Wを超えると火災の危険が出てきます。
ここで我が家の生活シーンを振り返ってみます。
我が家の場合・・・
オーブントースターと電子レンジと電子炊飯ジャーが大量の電気を消費する調理器具です。
しかし、壁にあるコンセントは2つしか差込口がありません。
そこで、延長コード(1500W)を購入しました。
我が家の調理器具のそれぞれの消費電力は以下の通りでした。
どの組み合わせも同時に使うと1500Wを超えてしまいます。
オーブントースター ~1300W
電子レンジ ~1200W
電子炊飯ジャー ~1100W
生活シーンを振り返ると、我が家では、ごはんとパンは一緒の食卓には登場しません。
つまり、電子炊飯ジャーとオーブントースターを同時に使うことはないのです。
我が家のオーブントースターは、パンを焼くことがメインです。
残りの電子レンジは「温め調理」専用です。
よって・・・
同時に使う事の無い「電子炊飯ジャー」と「オーブントースター」を一緒に挿しておきます。
残る「電子レンジ」は、別の延長コードに差し込みます。
これで、使用時に1つのコンセントが合計1500Wを超えることがなくなりました。
生活シーンを振り返ることで、延長コードを火災の危険から遠ざけることができました。
みなさまも工夫してみてくださいね。
万が一の時はブレーカーがあるから大丈夫はウソ!
「電気を使いすぎたらブレーカーが落ちるから大丈夫!」
電子レンジを使いながらドライヤーを使うとブレーカーが落ちた!という話をよく聞きます。
ブレーカーはだいたい20A(2000W)を超えると落ちます。
電子レンジ1300W+ドライヤー1000Wでオーバーするので落ちてしまうのです。
しかし、ブレーカーが落ちない組み合わせ・・・
例えば、合計1800Wになる機器を使い続けたとします。
ブレーカーが落ちなくても・・・
合計1500W以上で機器を使い続けるとコードの発火やショートなどの事故につながります。
ベストな対策 こうすればさらに大丈夫!
火災が起きればその金額的な損害もさることながら、近隣に被害が及ぶ可能性もあります。
それを防ぐためには、やはり延長コードといえども慎重に選ぶ必要があります。
手軽で確実な方法は、ブレーカー付電源タップを経由して全ての家電を使う事です。
ブレーカー付電源タップとは、延長コードのコンセント部分にブレーカーがついています。
延長コードに接続した機器を同時に使用し、合計1500Wを超えるとブレーカーが落ちます。
このとき、接続した機器だけが停止します。
落ちたブレーカーはスイッチ一つで復帰することができます。
コンセント(自宅側)の設備に負担をかけないので、お薦めです。
他にも、プラグの部分がL型だということろがお薦めの理由です。
どちらにもぐるぐる曲がるスウィングプラグという延長コードがあります。
これは、お薦めできません。
ぐるぐる回る部分が消耗して、そこから火災を起こす一歩手前になった経験があるからです。
これ、一歩間違えたら大参事になったかもしれない、我が家の延長コードです。
この経験から、すべてL型に取り換えました。
L型は壁に対して並行でスリムに取り付けられます。
そのため、家具の裏でもでっぱりが少なくスマートなんです。お薦めです。
結局、我が家はどうしたのか?
まず、これを1つ購入しました。
これを壁に差し込み、延長コード(左写真)をつなげました。
延長コードには、電子炊飯ジャーとオーブントースターをつなげました。
お米とパンを同時に食べることは無いので、同時に使用することはないと判断した結果です。
万が一、同時に使ったとしても延長コードの先はブレーカー付きのタップが付いています。
消費電力が1500W以上になるとブレーカーが落ちてくれるので安心です。
ブレーカーは家のブレーカーでなく、このタップのブレーカーが落ちます。
電子炊飯ジャーとオーブントースターを同時に使用したら、両方の機器が止まるだけです。
もし、このタップのブレーカーが落ちたら・・・
電子炊飯ジャーかオーブントースターの使用をやめて、片方ずつ使用すればいいのです。
<落ちたブレーカーのリセット方法>
1.接続機器のスイッチを切る
2.差込口から機器のプラグを抜いて2~3分待つ
3.ブレーカーのリセットボタンを押す
これで復活できます。
ちなみに、このタップを2つ付けようとしましたが、キツキツで難しかったです。
残りのコンセントには、通常の使用では1500Wを超えないので電子レンジをつなぎました。
これで、我が家の調理機器のコンセント周りは、火災をかなり防げるようになりました。