もしかしてだけど… こんな仮説を立ててみました。
最近、よく思い出す懐かしい記憶…ではなく、この歳になるまで思い出さなかったような記憶を思い出すことが度々あります。
どうしてなんだろうと考えました。
「読書」により、脳が活性化されてきたのか?とも考えましたが、ピンとた理由がきました。
マスクに理由があるのではないか?
コロナととも生活をするようになり、長期間のマスク生活が続いています。
「香り」「匂い」というものは、ほとんどシャットアウトされた生活を送っています。
このせいで、私の鼻は嗅覚がとても敏感になっているのではないかと思うのです。
ふとした瞬間、マスクの間から侵入する香り。
朝ごはんの、魚とお味噌汁、目玉焼きとが混じった食卓の香り。
夏の雨と工場から出るゴムの燃えたようなに臭い。
こうした、何でもないような生活臭にすら敏感になり、そうやって敏感に感じ取った臭いを、脳は過去の経験で体験した同じような臭いのシーンと結び付け、私にいろいろ思い出させているのではないのかと思うのです。
私にとってはとても嬉しいことで、そうした懐かしい、ほとんど忘れていた記憶がよみがえることで、そこからパワーをもらえています。
気になったので、調べてみました。
においと記憶
プルースト効果
特定のにおいが、それに結びつく記憶や感情を呼び起こす現象のことを「プルースト効果」というそうです。これは、フランスの作家マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』という小説の中で、主人公が、マドレーヌを紅茶に浸した際、その香りで幼少時代を思い出す場面があるそうで、その描写が元になっているということだそうです。
嗅覚
嗅覚は、五感の中で唯一、嗅細胞、嗅球を介して、本能的な行動や喜怒哀楽などの感情を司る大脳辺縁系に直接つながっています。そのため、嗅覚は、感情の動きと関連づけしやすいと言われています。
においと記憶についての私の仮説は、実は、仮説でもなんでもありませんでした。
つまり、においと記憶は、結び付きやすいということです。
マスクによって嗅覚が敏感になったかどうかは証明しようがありませんが、ふとマスクを外した時、いろいろなにおいを感じることができます。
今まで、意識することもなかったようなにおいまで嗅ぎとれますので、私に限って言えば、敏感になったと言えると思います。
それが、昔に体験したにおいのある記憶と結びつき、思い出させてくれているのだと思います。
プルースト効果の応用
においが記憶を思い出させるのであれば、面白い効果も狙えそうです。
もし、私の香りをカレーの香りにしたとします。私の周りはいつもカレーの臭いです。
私=カレーという刷り込みが行われれば、プルースト効果が働き、カレー屋に行くたびに「私」を思い出してくれる… ということになります。
恋愛においても使えそうな「プルースト効果」です(笑)