仕事を頼むならここを意識しよう
あなたの身の回り、特に仕事場で「ちょっと、○○くん、XXをしておいて!」と声をかけられている人を見かけませんか?
時に、あなた自身がこんな風に声をかけられることもあるのではないでしょうか。
人に物事を頼むのなら、この”ちょっと”という言葉に気を付けなければいけません。
大抵、言葉通り、そんなに難しい作業ではないことが多いです。
頼まれた人の立場に立てば、自分でもできそうなことを少々面倒だからと言って頼まないで欲しいという気持ちになるものです。
仕事を頼んだ方は、言葉通り、さほど難しくない片手間の仕事をお願いしているだけなので、悪気もなく”ちょっと○○しておいて!”と言ってしまいがちです。
あまりにもそうした依頼があると、頼まれた方は嫌になり、遂には『自分でやってください!』と言い返してくるかもしれません。
たいした仕事を依頼しているわけでもないのに言い返してくるなんて!と人間関係がぎくしゃくしだします。
”ちょっと”は仕事の量ではないことを覚えておくと良いです。
軽く頼まないで欲しいという感情
「ちょっと」とは、まさに”ちょっと”のことです。
コピーを取ったり、台車で荷物を下まで運んでおく・・・といった、誰でもできるような、それでいて時間もかからないような仕事のことを言います。
仕事を頼んでくる相手も、誰にお願いしても良かったのだと思います。
たまたま、声をかけやすかった私に声をかけたのだと思います。
相手は、本当に軽い気持ちで仕事を頼んだのだと思いますが、軽い気持ちだからこそ、そこに報酬が発生することなど考えもしていないと思います。
特に頼んだ相手がフリーランスの場合、無料で仕事を引き受けるほどの余裕などありません。
たまたま、WEBの仕事で取引先にいる時に、仲の良い営業から荷物の運搬を頼まれたら断れません。次の仕事への影響や関係性などを考え、無償で手伝ってしまうものです。
頼んだ方は”ちょっと”くらいなのかもしれません。
けれども、それは明らかに報酬が発生しても良い事なのです。相手がそれを言い出さないから麻痺しているだけで、この麻痺感覚は治さなくてはいけません。
そういうところにデリカシーがない人は、気軽にちょっとしたことを頼んできます。
報酬を請求しにくい、本当にちょっとしたことですが ”塵も積もれば山となる” で、これを許していたらきりがありません。
麻痺している人は、こちらがちょっとしたことを断ると・・・「え!やってくれないの?」などと言い出します。こちらの良心が、相手にとって当たり前となってしまうのです。
「ちょっと」と呼ばれることに価値がある
ちょっとと呼び止めやすいというところに自分の価値があり、その積み重ねが大事です。
「ちょっと」の積み重ねが大きなものとなります。
イチロー選手は「ちょっと、来てくれ!」なんて呼ばれません。
「ちょっと」のことでも、そこに自分の価値があることを認めさせましょう。
そして、僅かでも報酬をもらうようにしましょう。
ジュースや食事だって構いません。
自分に頼めば、それなりの報酬が発生することを覚えさせるのです。
「ちょっと」のことだから、これくらいのことでお金はいらないと言っていたら、いつまでたっても、ちょっとくらいいいじゃん!とあなたを利用する環境からは抜け出せない。
相手に変化を求めるよりも自分から変わるように意識を改革しましょう。