ジューンブライド
ご結婚を控えたみなさま、おめでとうございます。
6月に結婚する事を、ジューンブライドと言います。
併せて、6月の花嫁は幸せになれるということを聞いたことはありませんか?
どうして日本は梅雨だというのに”6月に結婚する花嫁は幸せになれる”と言われているのか
を調べてみました。
すると3つの説を見つけることができました。
ジューンブライド 3つの説の意味と由来
1.女神ユーノー(JUNO)説
ギリシャ神話に出てくる、神様のゼウス。
ゼウス↑は神様と人類の家族の守護神・支配神として神々と人間たちの父と考えられていま
した。そのゼウスの正妻であるのが、ヘラ↓です。
ヘラは、ギリシャ神話の中で”最高位の女神”と言われています。
ヘラは結婚をし子供を授かり、女性や子供、家庭の守護神とされていました。
結婚生活の守護神です。
その理由の一つとして、神であるゼウスが”浮気症”だった事もあります。
ヘラは、ゼウスに浮気をさせないように監視し、より良い家庭を築くために必死でした。
その姿が、結婚生活の守護神と言われる一つです。
その他には、ヘラの母乳を飲むと肉体が強くなるとも言われていました。
女性であり母であるヘラ。家庭を守り子供を育てる結婚生活の守護神です。
その神話が、”ローマ”に持ち込まれていきます。
ギリシャ神話に出てくるゼウスが、ローマ神話ではユーピテル。
ギリシャ神話で出てくるヘラが、ローマ神話では”ユーノー”。
そのユーノーを、”6月1日”に祭られるようになりました。結婚生活の女神が祭られた6月。
そのような事から、6月に結婚するとユーノーに見守られ素敵な結婚生活が出来、幸せにな
れると言われています。
6月を英語でJune(ジューン)と言いますが、それはユーノー(Juno)からきている言葉
です。bride(ブライド)は花嫁です。ジューンブライド(June Bride)は直訳すると6月の
花嫁ですが、ユーノーの女神にあやかって“幸せになる花嫁”と言う意味になります。
2.3~5月に結婚している場合ではない説
昔のヨーロッパでは結婚できない月がありました。3~5月です。
その理由は、“農作業が1年の中で1番忙しい時期”だからです。そんな時期にイベントとして
結婚式をすると農作業の妨げになるので“結婚が禁止”になっていたのです。
3~5月に結婚を決めていたカップルは、6月になるのを楽しみに待っています。
そして、3~5月の農作業のピーク時期が終わった6月に多くのカップルが結婚し、結婚ラッ
シュとなりました。街中で結婚式が行われ多くの方が祝福し、幸せいっぱいの月になります。
3~5月に結婚できないカップルが、6月に結婚する。6月の街は結婚ラッシュとなり、みな
が祝福してくれます。みなが祝福してくれる6月に結婚すると幸せになる。
・・・と言う説です。
3. 一年で一番が天気が良い説
ヨーロッパでは、“6月が一番天気が良い月”になります。雨が少なく気温もよい月です。
日本でもそうですが、花嫁はウエディングドレスを着て結婚式を挙げます。できれば雨は降
ってほしくないのが当然です。そうなれば、一番雨の降らない6月に結婚しよう!って事に
なります。
イタリアなどでは、“6月の花嫁”と言う言葉もあるぐらい6月は祝福ムードです。さらにヨー
ロッパには、”恋人の日”(6月12日)があるので、やっぱり6月は祝福ムードの月なので
すね。結婚するカップルが多くなるのもうなずけます。
気候がよく、祝福ムードの中で結婚できるので、幸せになれる。
・・・と言う説です。
日本のジューンブライド事情(ガッカリ裏話)
次は、知ってしまうとチョットがっかりする、日本の事情を見てみましょう。
毎年、春先~6月には雑誌やテレビでジューンブライドの特集があります。そこには、ウェ
ディング業界の戦略があると言われています。
日本の6月は梅雨の季節です。雨の中での結婚式になるのが普通です。
そんな梅雨時には結婚式を挙げたくないカップルが多くなります。
ウェディング業界の方々には、困ってしまう季節です。
そこで、1967年頃にホテルオークラの副社長が、海外の結婚式事情を調べ、ジューンブライ
ドの「説」を発見しました。そして、売上が少ない6月に、海外のジューンブライドを提案
したのが、日本の”「6月の花嫁は幸せになれる」の由来”の始まりと言われています。
梅雨だけど…6月はジューンブライドと言って…花嫁が幸せになれる月なんです……
幸せになるなら6月ですよ。6月です。6月です。と…全国に広まったと思われます。
ヨーロッパのジューンブライドを日本へ輸入して、梅雨時期の売上の落ち込みを回復させる
ための戦略だったのですね。
今ではジューンブライドという言葉は浸透していますし、6月に結婚したカップルも多いで
すよね。日本では戦略的に始められたジューンブライドですが、花嫁が幸せになれる月と言
われる事には変わりはありません。
まとめ
説には色々あり、女神ユーノー(JUNO)説が一番濃厚ではないかと言われています。
いずれにしても6月は花嫁が幸せになれる月だということは間違いがなさそうです。
日本の場合、お天気に恵まれなくても「祝福の雨」と思えば、幸せも倍増するのではないで
しょうか。
この記事をお読みくださった、ご結婚予定のカップルに幸せがたくさん訪れますように!