【センドク】読書ノート 394冊目|まいにち哲学

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参考になるかどうかはわかりませんが、読んだ本の感想などを書いています。
結構、好き勝手なことを書いています。ネタバレもあります。

40代後半まで読書嫌いできた私ですが、2018年9月に読書を始めました。
そんなきっかけはこちらです。
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2024年1月19日に、私の不注意からブログのデータを全部消す!?という失態を犯してしまい、なんとかデータの復旧はできたものの投稿日時がすべて”2024年1月19日”となってしまいました。
読了本だけでも読んだ順番ごとに並ばせたい!
…と、架空の投稿日時を登録しながら、記事の並べ替えを行いましたので、記事の投稿日と「読了日」が違うこともありますがご理解ください。
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せっかくの機会なので、過去の記事に対しての「てこ入れ」および「読書感想などの追記」を行っています。

読書ノート

タイトル名:まいにち哲学

著者:原田まりる (著)

読了日:2022年10月9日

この本を購入した理由(私が知りたかったこと)

いい言葉をもらいたくて購入。

私の好きなページ

P119 他人から学んだけにすぎない真理は、整形でつくった鼻のようなものにすぎない。
⇒ 自分で考えなければ、知識は上辺だけのものになる

P143 独創性は、独創性をもたない人間にとっては、何のありがたみも感じられないものである。
⇒ 独創性を持たない人が「独創性」を評価するのは不可能。
⇒ 独創性があってもメッセージ性がなければ、人の胸を打つことはできないと、私は思う。

P156 どんな技術をマスターする際にも必要な第三の要素がある。その技術を習得することが自分にとって究極の関心事にならなければならない。

P176 生きることに意味があるなら、苦悩することにも意味があります。

P178 悩みの原因になっている事柄がいかにつまらないかを悟ることで、ずいぶんたくさんの心配事を減らすことができる。
自分が失敗しても宇宙には大きな変化はないと考えれば、失敗もたいしたことではない。

P225 肉体ではなく神経の疲れが、幸福の妨げになる。
肉体の疲れは、適度であれば幸福感をもたらしてくれる。深い眠りは健全な食欲をもたらしてくれるからだ。けれども神経の疲れは、幸福の妨げになる。神経の疲れは「心配事」からくることが多い。悩みがちな人は、必要以上に考えすぎないよう、意識的に精神を訓練するのがいいだろう。

P288 ひとたび、習慣がなくなってしまえば、人はすぐ忘れてしまうものだ。引っ越すことが決まれば、いま住んでいる家よりも、新しい家のほうを気に入るように、習慣が断ち切られてしまえば、それに執着することは難しい。人はかくも忘れやすい生きものである。逆に言えば、何かを忘れたいと欲するのなら、習慣を変えてみることが最善の方法と言えるのではないか。

P291 何の困難や危険もなく名誉や功績を手にした人を見ると、人は嫉妬せずにはいられない。しかし、それが苦労や危険を乗り越えて手に入れた名誉であった場合は、嫉妬心を持たれにくくなる。なぜなら、後者には「憐れみ」が含まれるからである。名誉を手にした場合、その実績だけでなく、ときには苦悩の経験談も一緒に語るほうが、不要な敵を作らなくてすむ。

P366 港からでた途端に嵐に遭い、長いあいだ同じところをぐるぐる回り続けた者を、「長い航海をした」などと考えられようか。
嵐に振り回され、長いあいだ翻弄されるだけの人生を過ごす必要はない。誰かの取り巻きとして一生を取りつくろう必要も、同伴者として他人の引き立て役に回る必要もない。それは、自分の時間を浪費する原因にもなる。人生の舵をとるということは、自分自身で日々を管理していく、ということなのだ。
誰かの人生の同伴者として一生を終えるな。

P385 決意とは、無理やりに考えを固めることではない。自然と考えが固まるような機会を待つのである。湧いてくる気分はそのつど異なるが、さまざまな角度から問題に照明を当てる中で、決意は、固まっていく。決意は、無理やり決め込んだ、その場の勢いからなるものであってはならない。
決意にはタイミングがある。

P386 過ぎ去ったことであるとするならば、私はもはや不安を抱くことはありえないわけで、いまはただ後悔することがありうるっだけである。
不安とは、まだ起こっていない未来のことに対する執着から生まれる。過去に対して不安は起こり得ない。すでに起こったことに対する執着は、むしろ後悔である。それを見誤らないことだ。また不安は、成功の可能性がいっさいない場合にも起こり得ない。不安になるということは、「うまくいく可能性」があるということでもある。実行する勇気を持とう。

P394 価値があるのはいま生きていることであって、過去に生きたことではない。
過去、どのように生きてきたかに重点を置く人は、どこかで必ず失速する。過去からの「余熱」によって、いまを生きるための推進力を維持しようとしてはならない。現時点で動くことをやめた瞬間に、人はそれ以上、前に進めなくなるからだ。必要なのは過去の実績ではなく、新たな目標である。それを目指すことで、新たなステージに進む力を得ることができるのだ。前を向き、いまを生きよ。

全体的な感想

こうした哲学者の言葉を集めようとすれば、難解な書物を何十冊と読まなければならないけれど、有名な言葉だけでもこうして集めてくれていると、初心者の私にはありがたいです。

読み進めているうちに、好きな哲学者とそうでない哲学者に分かれてくるのを感じた。
じめっとした暗いだけの哲学者もいれば、私がこれまでに感じてきたことを明瞭な言葉で肯定してくれる哲学者もいる。

きっと読むたびに感じ方は変わってくる本だと思います。
ちょうど悩んでいたことに対する、答えの見つけ方を示す言葉も見つかり、有難い限りのこの本は、その都度、自分の進むべき方向を照らしてくれるかもしれません。

申し訳ないけれど、トイレに置いておくと良いかもしれません。

ひとつだけ良かったところをあげるなら

昔から、同じような悩みや葛藤、人間として生まれたからには持つものは、変わりがないんだなと安心と親近感をもらえます。

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