私は趣味で… というか、いつかは…というか…
ジオラマ(情景作り)で生活の一部を支えていきたいと考えています。
自分の作品というのは、世間から見てどのようなものなのかを知りたいと思っていました。
私は、人に何かを教えるということも好きな方なので、ジオラマに興味のある人を対象にワークショップを運営して、趣味と実益を兼ねたライフスタイルを構築できれば良いなと考えています。
そうなると世間からの評価ももちろんですが、ワークショップを申し込む方々に与える安心材料としての「資格」のようなものが必要になってくると考えるようになりました。
けれども、ジオラマ作りには民間資格のようなものはありません。
良い作品かそうでないか… ただそれだけです。
その判断は、一般の人ではなく、公平に審査のできるプロの方々でなくてはいけません。
プロとは、それで飯を食べている人たちのことです。
私は、思い切って作品をコンテストに出してみました。
入賞作品
私は、そのコンテストで入賞することができました。
入賞した作品が上の写真です。
嬉しくもありましたが、少し拍子抜けといった気持ちがありました。
なぜなら、コンテストの規模は公表されていないので、参加者が少ないから入賞することができたのではないかと考えたからです。
昔こういうことがありました。
小学生の頃、スキーの大会に出場したのですが、小学生の部の参加者は、私一人きりのため、完走することがすなわち優勝でした。
こんな経験をしている私なので、このコンテストもそれに近いのだろうと考えていました。
それでも、有名企業が毎月開催するコンテストに入賞できたことは、ワークショップで教えてもらう立場の方々にとって安心するであろう肩書となります。
そう考えると、嬉しさがこみあげてきました。
落選作品
まったく同じ材料を使いカスタマイズ方法だけを変えた作品です。
個人的には、こちらの作品の方が作り込みも細かいので気に入っています。
私は、人数が少ないコンテストだから、今回も入賞できると思っていました。
ところが、今回は入賞することが出来ませんでした。
変な話ですが、落選したことで、とても嬉しくなりました。
間違いなく前回よりうまく仕上がった作品ですので、参加者が少なければ、今回も入賞するはずです。入賞することができなかったということは、参加人数に左右されるような甘いコンテストではないということなのです。
甘くないコンテストで一度入賞したことは、私が思う以上に価値のあることだったのです。
ジワジワと「入賞」したことが心から嬉しくなりました。そして、それが自信にもなりました。この入賞は、ワークショップをするときにも恥ずかしくない私の経歴となりました。
まさに落選して気が付いた入賞の重みでした。
今回の方がうまくできたと思っていても、実は、前回の方が入賞に値するという事実は、何が違っているのかを研究するための素材ともなります。
とてもありがたいことです。
そうしたことを研究し、今後も、同じキットを使ったアレンジバージョンだけをコンテストに出品しようと思います。そうやって、世間の人の「心」が動くポイントを勉強して、ノウハウを蓄積させていこうと思います。