ガンプラ、昭和レトロな情景、レトロカー…
こうしたプラモデルをどんなに格好よく作っても、それを引き立てる情景が無いと途端に作品の印象は、単なるロボットであったり車になってしまう。そこで、今回は「木」を作ってみたいと思います。
コツさえつかめば、とても簡単!
何より、ほとんど100円均一でそろえることができ、コスパは最高です。
ジオラマの「木」を作る
準備するもの
「木」になる材料
- 針金
- 木工用ボンド
- 鉛筆(削りくず)
- 塗料(プラモデル専用ではなく、絵具でもOK)
- グリーンモス
使用する道具
- ニッパー
- 筆
- パレット
- 鉛筆削り
- ハサミ(できれば5連はさみ)
- ピンセット
- 竹串
- マスキングテープ
すべて100円均一で入手できるものです。
道具はご自宅にあるものを代用しても構いません。
「木」を作るための材料があれば、何本でも作れます。小さめの林を作るとか、大木を作るとか… 自分のイメージする木を作っていきましょう!
「木」の骨格(幹)を作る
1. 針金を切って10本の束にする
針金の太さや切り出す長さ、束ねる本数は、そのまま「木」の「太さ」や「大きさ」に関係します。目安は、切り出した針金を半分に折り曲げた長さが「根の先」と「枝葉の先」の長さとなります。
一度作ってみて、その感覚をコツとしてつかんだ方が速いので、まずはやってみましょう。
25cm x 10本 を切り出し、半分に折り曲げたら、ねじり上げていきます。
この時、折り曲げた部分は「輪」になった状態のままねじり上げます。あとで、輪をニッパーで切り離します。こちら側が「根」の部分になります。
ある程度のところでねじるのをやめ「枝」のように先端を開いたり曲げたりして、「木」のような枝ぶりを再現します。
2. 幹や根、枝を塗装しながら太くする
針金の太さだけでは「木」らしさがでません。
そこで、塗料を木工用ボンドで混ぜて、それを木の幹などに塗っていきます。
木の色は自分の好みで塗料を調合します。後で、木の表面の感じは加工するので、適当な色で構いません。
一通り塗ったところです。
木工用ボンドが乾いたら、再度塗り足していきます。
例えば、木の根元、枝分かれした箇所なんかを重点的に肉厚にしていきます。
3. 木肌をリアルに加工する
鉛筆削りで削った木くずをハサミで細かくします。
この作業、「5連のはさみ」があると結構早いです。5連のはさみとは、一回で刻みのりが簡単に出来るようなはさみです。
細かくなった鉛筆のくずを木に貼っていきます。
まず、木工用ボンドを筆にとり、木の幹から最初に枝分かれする部分まで、縦に一本のラインを引くようにボンドを塗ります。
そこにピンセットで削りくずをのせていきます。
木の幹を一周したら、少しだけ乾くのを待って、けば立っている部分を指で押さえて整形をします。※ 下の写真は指で成型する前です。
無理に整形しなくても大丈夫です。
この木くずの上にさらに塗料をのせていきます。水で薄めた白や黒、茶色などを自分の感性で木くずの上に乗せていきます。
そうすると木くずが柔らかくなるので、指で強めに押してけば立ちを抑えていきます。
完全にけば立ちを無くしてしまうと、木の荒々しさがなくなってしまうのでほどほどにします。
木に葉を付けていく
葉の表現で助かるのがグリーンモスです。
大量なのに100円!これがあれば、木や林どころか地面の芝の表現だってできちゃいます。
まずは、ハサミで細かくする。これが難儀です。
出来るだけ細かくします。この作業を怠ると「木」らしくは見えません。
タッパウェアに細かさ別に管理するのも良いと思います。
ここでも木工用ボンドの登場です。細かくしたグリーンモスと木工用ボンドを混ぜます。
それを竹串などですくい、木の枝に乗せていきます。
まずは、枝分かれしているところから置いていきます。
そうすることで、さらに上に植えにと盛っていくことが出来ます。
葉のバランスを考えて盛り付けて行きます。全部の枝に葉をのせる必要はなく、残った枝は後でニッパーで切るもよし、残すもよし… 自分らしい「木」を演出してみてください。
まだ途中ですが、私の「木」はこんな感じです。
まだ、木工用ボンドは固まりきっていませんが、固まると左のような葉の色となります。
実は、木にブランコを取り付けています。
番外編:ブランコの作り方
どこかにあった紐をウェザリングします。
アイスの棒のようなものが100均で売っていたので買いました。
当初、木の塀に使おうと思ったのですが、これもいけるんじゃないの?
…ということで、ブランコの座る部分に使ってみることにしました。
適当に切り出し、ウェザリングをしてから穴を開けて紐を通し、通した出口を玉結び。
玉結びに接着剤を付けて完了。
枝の部分にブランコが水平になるように紐を接着剤で固定。接着剤が乾いたら、余分な紐はカットして完成です。
完成
木の根の部分に生えるコケ。幹に生えるコケ。
そういう細かい演出を加えて、木全体のバランスを見て、余分な枝を切り落としたり、木の曲がり具合を調整したりして完成しました。
いかがですか?
めちゃくちゃ安くて、かなりリアルな「木」が簡単に作れるでしょ?!
こういう木を奥に配置して古ぼけた車を手前に置くと情景はグッと引き締まります。
作品を引き立てるには必要不可欠な「木」をどんどん作ってみましょう。