自分の取扱説明書を作る重要性
今風にいうなら「自分の取説(トリセツ)」といったところです。
今後の自分の仕事に対する取り組み方を決めるための自分説明書です。これをまとめておくと自分が自分らしい環境で働けるのではないかと思います。つまり、この取扱説明書は自分が自分であるための説明書でもあるのです。
ストレスを溜めない仕事、私も含めた家族が笑顔で暮らせるように・・・。
迷った時、この記事が私を支えてくれる気がします。
- 自分はどうして会社を辞めたのか?
- どうして個人事業主となったのか?
その輪郭線が、少しぼやけたままになって、ここまで来てしまったのではないか?
そこを自問自答して、もう一度、再認識をしてみました。
そもそも独立したかった本当の気持ちは、ちっぽけな子供じみた想いがきっかけでした。会社を興して社会貢献をするなどといった、たいそうな目標ではありません。単純に、会社員である事が嫌だ!という気持のが理由です。
そんなちっぽけな想いが独立をするきっかけとなりました。これが本音です。
けれども、こういう気持ちを置き去りにしてはいけないと思います。
どうして会社員である事が嫌なのか?を列挙すれば気持ちが整理され、嫌なことが明確になります。取扱説明書では重要なところです。
また、会社員が嫌で個人事業主になったのに、個人事業主になっても嫌な仕事をしているという現実があります。その現実に対して、どうして嫌な仕事をし続けているのかも考えてみます。
誤解が無いように伝えておくと、私の言う嫌な仕事とは…、嫌な内容・環境にもかかわらず、それを口に出せず、我慢してする仕事を言います。
それらを考えることによって、そうならないための取扱説明書が出来上がると思います。
そうやって出来上がった自分の取扱説明書は、今後、私自身が嫌な仕事をしなくてもすむように、導いてくれるのではないかと思います。
また、自分の仕事への取組みスタイルもハッキリすることでしょう。
仕事をしていて「嫌だ」と思うこと
会社のイベント
忘年会、新年会、社員旅行、全体朝礼、ラジオ体操・・・・など。
みんながやっているから出席しなさい・・・そういうノリは嫌いです。
転勤・倒産
こちらの意図しない、会社の都合で人生を左右されるのは嫌です。
パワハラ
納期が間に合わないなどのトラブルの発生時に多いのですが・・・
「これを至急やれ!」と命令は来るのですが、どうしてそうなったのか?
という説明が無い場合が多いです。
「とにかく、○○日までにやれ!」という説明無き押し付けの仕事が嫌です。
段取りが出来ない管理者も嫌いですが、何の説明もなく「やれ!」という上司や会社の仕事を押し付けてくる態度はもっと嫌いです。命令されてやるのは「仕事」ではなく「作業」です。
そうした「作業員」扱いをされるのが嫌です。
お客様は神様主義
限度を超えるお客様のわがままでも言いなりになるだけ、言いなりになることが仕事だ
と定義づける上司や会社が嫌です。
怒鳴る
厳密に言えば、論理的・建設的に話を進める上でエキサイトする事はOKです。
そうではなく、筋の通らない事や論破できない事を威圧的な態度や口調で黙らせ、従わせようとする取引先や会社・上司が嫌です。
会社のために
会社のために!という理念が嫌です。
もちろん、会社には貢献したいけれど、ならば絶対倒産しないという保証が欲しいです。そうした確約もなく、精神論だけで「会社の駒」となるように仕向ける風潮が嫌です。
不公平
上司に気に入られる・気に入られないで社内で居やすいか居やすくないかが左右されるような雰囲気は嫌です。また、気に入られている人は大目に見られるという不公平がある社風は嫌です。
大きい声であいさつ・掛け声
気持ちの良い挨拶は基本だけれど、そういうのを出来ない人もいるのは事実です。だからといって、できる人も含めた”声出し”のようなマニュアルや朝礼があるのは嫌です。
お金を人質
なんでもかんでも給料と結びつけるような言い回しが嫌です。
頑張れば収入も上がる。ミスれば収入ダウン。生活と直結する給料を仕事と直結させる事でしか会話表現できない人や会社が嫌です。
”ダー”とか”ガー”とか”気合い”とか
理論的な根拠もなく、力づくで行き当たりばったりの仕事しかさせない会社は嫌です。
気合いで乗り切ろう!ばかりの会社は嫌です。
段取りが出来ない・仕切れない人は大っ嫌いです。
伝わらない
「説明したよ!」と言われても、相手が理解しなければ説明した事にはなりません。
「やれ!」と言われても、どこまで?いつまで?の説明もない。
感じろ、察せよ!だけで指示をしてくる上司が嫌です。
誰が聞いても、一通りの事しか解釈できない伝え方をすれば、人には伝わる。
人に伝わらなければ、説明したとは言えないことを理解しない人が嫌いです。
面と向かって言わない人
飲み会の席や喫煙場所・・・
そうした場所で悪口・陰口をいう人が嫌です。本人を目の前にして意見を交換すればよいだけなのに、そういうやり方しかできない社員が多い会社は嫌です。
嘘をつかせる
会社のためにという変な大義名分から社員に嘘をつかせる。
そういう仕事をさせる会社や上司は嫌です。
大抵の人がこれら列挙した項目を嫌だと感じると思います。嫌だけれど会社を辞めずに続けていると思います。
私は、こういうのが嫌で、人が作った会社には居られなくなり飛び出しました。こういう「嫌」を感じない環境が欲しくて個人事業主として独立をしました。
今、列挙した「嫌」なことを感じることが無いよう、自分の会社のルールを決めます。これにより、自分の仕事への取り組み方がかなり定まると思います。
”嫌な事はされない、しない”ために、列挙した項目をもとに仕事への取組みを整理する必要があります。そうすることで、仕事でのストレスは無くなります。
なぜなら、自分が”嫌”と感じることをされない仕事を選ぶのですから当然です。
そうすることで、家族と一緒に笑顔になれます。
仕事への姿勢
「嫌」を感じないためには、列挙した項目を避けるような仕事をすればよいということになります。
仕事においてこのように列挙した項目には触れないような取り決めをすれば良いのです。それは、勝手な取り決めで良いと思います。それが嫌なら、私と仕事をしなければよいのだから。
私は、私が仕事を嫌にならず、ストレスを溜めない為にこうした取り決めを作りました。
その取り決めに従って仕事をする。
↓ ↓ ↓
だから、ストレスはたまらない。
↓ ↓ ↓
だから、家族と楽しく笑顔になれる。
上記の「嫌」に触れずに仕事をするためには、以下のように決めごとを設定します。
私の仕事のルール(仕事における私の取扱説明書)
継続しません(打ち切ります)
お互いが仕事をより良くするために高圧的な態度をとる事があります。
しかしながら、理不尽な仕事の内容や筋の通らない事を高圧的な態度で押し付けられた場合は、その仕事が途中であっても継続しません(打ち切ります)。
なぜなら、そうして生まれたストレスを抱えながら、良い仕事はできないと考えるからです。
効率性や段取り
効率性や段取りを考えずに行う仕事はお引き受けしません。
最高のパフォーマンス
今持てる技術と知恵で仕事に取り組みます。
必要性
必要だと感じない同行や打ち合わせには参加しません。
時間
17:00以降の打ち合わせはお断りします。
仕事絡みで発生する、打ち上げ、パーティーや食事会には参加しません。
17:00以降の電話には出ません。
料金
これらの決まり事に接触したことで、ご依頼の仕事が継続できなくなった場合でも、それまでの料金は必ず頂きます。
継続しないと決めた時、大抵、料金の問題が浮上します。
タダ働きは嫌なので、私の場合、仕事の前に料金を頂戴いたします。しかし、仕事を継続しない場合、先に頂戴した料金のうち、継続しない合計日当分は返金いたします。
継続しない日当分とは、最初に仕事の完成日(納品日)を記載したお見積もりを提出し、全体の料金から実費を除き予想稼働日数で割ることで算出します。
その日当単価に、完成日(納品日)から継続しないと決定した日付を差い引いた残り日数分をかけ合わせることで、継続しない合計日当分が算出されます。そちらを返金いたします。
お見積もり
ご依頼を頂く仕事内容に対して、事前にお見積もりをさせて頂きます。
しかし、実際に仕事を進めると、お見積もりよりも金額が増えることがあります。多くの場合、見積事項に記載されていない作業が発生することで料金が増えます。
お見積金額に対して、料金の増減が予測される場合は、事前に相談いたします。
追加料金が発生しそうなとき、”仕事をする前からお金を請求するな!”そう仰られる方がいらっしゃいますが、勝手に追加の仕事に取り掛かり、追加分の料金を請求すると、大抵トラブルとなります。
泣き寝入りもしたくないので、その場合は先に再見積もりという形でご相談いたします。
また、追加の作業が発生した場合、お金を積まれてもできない仕事もございます。そのような場合もご相談をさせていただきます。
連絡
仕事のやり取りの連絡をこまめにスピーディーにできない方とは仕事をしません。
常に状況を把握して調整を図り、決められた日付までに仕事を完成させたいからです。
”郷に入っては郷に従え”には順応しません
皆がやる事だから、これはウチの方針だから・・・というノリは受け付けません。
朝礼や体操、社員旅行といったものには参加しません。また、参加しないことで雰囲気の悪くなる風潮の現場では仕事はしません。
笑顔
家族の笑顔のために自分だけ歯を食いしばり、我慢をするような仕事はしません。自分も家族の一員なので、家族全員が笑顔にならない仕事は、途中であっても中断します。
とにかく自分の家庭が笑顔であふれること、そのために仕事をしています。それが出来ないと予測される場合は、その仕事をお断りする事があります。
お金は欲しいですが、それが足かせとなり、嫌な仕事でも”家族のために!”と、歯を食いしばり、自分だけが笑顔をなくすような仕事をしたくありません。
我慢して稼いだお金は、家族に対して恩着せがましくなります。そして、仕事の我慢は最終的には家族に向かいます。そうならないためにも、仕事を選ばせていただきます。
仕事は楽しいもの
自分が楽しいと思えない仕事はやりません。
仕事は作業ではなく、クリエイティブなものだと考えているからです。
これらの姿勢を基本理念として仕事を選びます。
これで、私は嫌な仕事をしなくてすみます。嫌な仕事をしなくてもすむように、個人事業主として独立したのですから。これを念頭に置いて、楽しく過ごそうと思います。