読書を続ければ速読はできるようになるのか?
「なる。」これが答えだと思います。
フォトリーディングや要点だけの拾い読みといった様々な速読方法があると思いますが、どんな方法でも、自分の中で”読んだ!”という実感があれば、それは読んだことにして良いと思います。
たくさんの良いことに気づかせてくれる本もあれば、自分にはまったく合わなかった本もあると思いますが、自分の心に刺さる言葉や文章が1つでもあれば、その本を読んだことの意味はあると思います。
それは、その本を読まなければ出会わなかったわけですから、やはり、その本を読んで良かったということになるのです。
話はそれてしまいましたが、
そういう読み方(速読)は、本をたくさん読んでいるうちに身に付いてくる技術だと実感しています。私の場合、580冊目付近からだと思います。
「本を早く読みたいな」と思って「速読」の本を読んでみても、ページを画像のように記憶できませんでした。また、「拾い読みをして内容を把握できるようになりたい」と思って、そういう本の通りに実践しても、やはりダメでした。
けれども、いつの間にかできるようになってきました。
自分にとって重要な部分を拾っては読み、その周辺を深く読んだり、浅く読んだり、緩急をつけながら読めるようになってきています。
2018年9月から読書を始めて、5年。
580冊読了するまでに5年経っていますが、自分でも驚いています。
記憶に残る読み方
本を読む目的を気にしてみる
早く読めるようになって、意識していることがあります。
それは、本を読む前に自分はどうしてこの本を購入したのかを思い出すことです。
このことは、なぜ自分はこの本を読むのかということを意識させてくれます。
そうすることで、自分の知りたい言葉や内容に目がとまるようになります。
これをお読みになっているみなさまにも経験があると思いますが、家電などの商品を買う時、自分の家の間取りに対してその商品の大きさは大丈夫かどうかを考えると思います。
そうなると、たくさん商品が掲載されていても「大きさ」について書かれている部分に目が行きがちになると思います。
これと同じ感覚です。
自分の知りたいことを意識して本を読み進めると、関係のないところは読み飛ばせるようになります。早く読めるし、自分の知りたいことだけ知ることができ、記憶に残ります。
付箋を貼る
半透明で細い付箋を使っています。(100円均一に売っています)
気になる言葉の上に貼っても半透明なので透けるし、蛍光マーカーのような役割も持たせることができます。目立つし、気になっていた箇所を探すときにめちゃくちゃ便利です。
剥がしてしまえば、本に糊(のり)などの粘着は一切残りません。
気がついたことなどは、大き目の付箋にメモ書きをして、該当のページに貼っておきます。
メモをしておくと、その時、何を感じ、何を考えたのかを思い出すことができます。
たくさん本を読む私にとって、不要な本は売るようにしています。
マーカーをひいたり、折り目をつけることで、本の価値を下げたくないからです。
売れたお金で、また本を買います(笑)。
一度読み終えたら、付箋がついたページだけを読みなおします。
それだけでも良いのですが、読みなおしながら自分の考えや要点などをブログに記録していきます。
これは記憶に定着させる良い方法です。
ブログに記録
ブログに記録する3つの理由
- 同じ本を買わないため
- 読んで感じたことを思い出すため
ブログにも記載があり、しっかり読んだはずなのに、思い出せない…
そういう場合は、もう一度購入してもいいと思っています。
あともう一つの理由は、
- ブログに記載することで記憶に残りやすい
先ほども書きましたが、付箋部分を読み返し、その部分を要約して感想をタイピングする際に、頭の中や口で読み返すことになります。
つまり、ブログに記載をするためには、その部分をあと2回読むことになるのです。
そこまでしても、読んだことすら忘れてしまう本もあるのは、悲しい限りです。
そういう本は、タイトルのインパクトだけがあり、内容はそれほどでもないのかもしれません。もう一度買おうとする時は、そういうことにも注意が必要かもしれませんね(笑)。
いずれにしても、この読み方をすれば、一度だけ読んで終わりにするよりも、記憶に残りやすいと思います。
著者のクセをつかむと早く読める
本によっては大事なところを太字で書いている場合があります。
見出しと太字を読めば、著者が主張したいことは大体わかります。
その間に書かれていることといえば、著者の体験やたとえ話、もしくはその結論に至るまでのデータやエビデンスです。
こういう部分は興味があれば読みます。
けれども、本を購入する際に”その本から知りたいと思ったこと”から外れる部分は、目で追うだけです。
目で追う際は、自分の知りたいことに関連する言葉や単語、内容がないかどうかだけを見ているような気がします。もし見つければ、その周辺の文章を読んでみたりします。
そのように読んでいくと、その本の構成パターンが見えてきます。
見出しと太字の間に書かれた文章は、先ほど説明したような内容の文章があり、太字の次にその太字を実行した際に得られる効果のようなものが書かれていて…といった具合です。
これがつかめてくるとさらに読む速度が上がってきます。
まとめ
とくに練習をしなくても、たくさん本を読んでいると「速読」ができるようになります。
せっかく本を読むのでしたら、記憶に残せるような工夫も大切です。
もっと大切なのは、本を読んでためになったことは実践することです。
たった一行の感動でも、その本との出会いに感謝して、どんどん本を読んでいこうと思います。